マキロイがウッズ以来6人目のキャリアグランドスラム達成 ローズとのプレーオフを制す


◆米男子プロゴルフツアー マスターズ 最終日(13日、ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7555ヤード、パー72)

 【オーガスタ(米ジョージア州)13日=高木恵】 2位に2打差をつけてトップからスタートしたロリー・マキロイ(英国)が、通算11アンダーで並んだジャスティン・ローズ(英国)とのプレーオフを1ホール目で制し、ジーン・サラゼン、ベン・ホーガン、ゲーリー・プレーヤー、ジャック・ニクラウス、タイガー・ウッズに続く史上6人目のキャリアグランドスラムを達成した。ピン奥1メートルにつけたバーディーパットを決めきると、パターを放り投げ、両手を突き上げた。18番グリーンにうずくまり、肩を震わせた。

 1番でダブルボギーとつまずいたが、その後はバーディーを重ね、後続に4打の差をつけて折り返した。13番パー5で第3打がグリーン手前のクリークにつかまり、ダブルボギー。14番でもスコアを落とし、一時はトップから陥落した。ローズ、ルドビグ・オーベリ(スウェーデン)の3人が首位に並んで迎えた15番パー5で2オンに成功しバーディー。17番で第2打を1メートルにからめ抜け出したが、決めれば優勝が決まる18番の1メートルのパーパットを外し、勝負はプレーオフに突入した。

 全米オープン(2011年)、全米プロ(12、14年)、全英オープン(14年)を制し、マスターズは22年の単独2位を含むトップ10入りが7度ありながら、なかなかグリーンジャケットには手が届かなかった。11年には4打リードの単独首位で迎えた最終日に80をたたき15位と、悔しい思いを味わっていた。キャリアグランドスラムに挑み続けて今年で11度目。ついに悲願のグリーンジャケットを手に入れた。

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