ＴＢＳ
男子ゴルフで国内ツアー通算４８勝の中嶋常幸が１４日、ＴＢＳ系で生中継された米男子プロゴルフツアー「マスターズ２０２５最終日」（１３日午前０時２５分）の最後の解説を務め放送席が涙に包まれた。
中嶋は今月６日にＢＳ―ＴＢＳで放送された「マスターズゴルフ２０２５開幕直前ＳＰ～放送５０周年特別企画～」で１９９９年から務めてきたマスターズの解説から卒業することを発表していた。
放送席は同局の小笠原亘るアナウンサーが実況を務め、中嶋と２０１７年賞金王の宮里優作が解説を担当した。２０２１年大会で松山英樹が日本人男子初のメジャー制覇を達成した時と同じトリオ。松山が優勝を決めた瞬間、３人は５５秒間沈黙。中嶋は「すみません…」と涙声で言葉が続かず、宮里も感無量だった。
この日はローリー・マキロイ（英国）がプレーオフで五輪金メダルのジャスティン・ローズを制し史上６人目のキャリアグランドスラムを達成した。マキロイが優勝した直後に中嶋は「すごいなぁ…すごい」と涙声で「すごいマスターズ」と感動を表した。劇的な優勝を伝えた小笠原アナは「そして中嶋さん。２７年、解説を務めていただきました。今年をもって中嶋さんは、この戦いをもってこの放送席を去ります。ありがとうございました」と涙声で感謝を伝えた。
中嶋は「たくさんの感動を与えてくれたマスターズにも心から感謝します」と声を震わせ、小笠原アナは「２７年という長い年月。私たち、本当に支えてくれました」と言葉を詰まらせた。宮里も「いやぁ…マスターズは最高です」と声を震わせ、４年前と同じように放送席で３人が涙する感動の実況中継となった。