
10番でパーパットを決め笑顔を見せる都玲華(カメラ・、山崎 賢人)
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第1日(8日、茨城GC東C=6675ヤード、パー72、報知新聞社後援)
ルーキーの都玲華(21)=大東建託=が5バーディー、1トリプルボギーの2アンダー70で回り、首位と4打差の12位につけた。男女メジャー大会6勝の名キャディー・清水重憲氏(50)との初タッグで、大会史上7人目となる初出場優勝を目指す。39歳の藤田さいき(JBS)が66をマークし、茂木宏美の36歳17日を上回る大会最年長優勝へ単独首位スタートを切った。
2番パー3で4オン2パットのトリプルボギーを喫しても、都は落ち込むどころか吹っ切れた。隣を歩く清水キャディーの存在が心強かった。7番で10メートルを沈め、15番では第3打を1メートル半につけてバーディー。「ノリさんのおかげでうまく回れた。自分は欲の塊なので、欲を抑えながらゴルフをすることがいかに大事かを学んだ」と感謝した。
開幕前の練習ラウンド中。21歳はV請負人キャディーを前に身構えつつ、持ち前の度胸を発揮。「ミスぐらいするし、そんな私うまくないですからね」と先手を打った。50歳の清水氏は「楽しくやっています。ウェッジが上手な選手だし、性格がとても明るい」と目尻を下げた。
プロの自覚も芽生えてきた。睡眠と食事への意識を高め「前より体を大事にするようになった」。焼き肉はタレ派から塩派へ。「胃もたれがなくなった。これもノリさんに教えてもらった」と笑った。マネジメントを委ねつつ、首位との差を詰めていく。(高木 恵)
◆都 玲華(みやこ・れいか)2004年2月18日、徳島市出身。21歳。8歳の時に父・英樹さんの影響でゴルフを始める。小学校時代は水泳、サッカーも。生光学園高卒。24年4月に下部ツアーの大王海運レディスでアマチュア優勝。同年11月に4度目の挑戦でプロテストに合格した。今季は最終予選会53位の資格で出場。ドライバーの平均飛距離250ヤード。好きな歌手は長渕剛。167センチ、60キロ。家族は両親と弟、妹。