
13番ティーショットを放ち笑顔を見せる佐久間朱莉。通算3アンダー8位タイ(カメラ・山崎 賢人)
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(9日、茨城GC東C=6675ヤード、パー72、報知新聞社後援)
ツアー1勝の佐久間朱莉(大東建託)が12位から出て2バーディー、1ボギーの71で回り、首位と3打差の8位に浮上した。
佐久間は9番で5メートル、11番で3メートルのパットを決めてバーディーを奪取。18番はティーショットを左の林へ大きく曲げて暫定球を打ったが、「OBだと思ったけど、(球が)あってラッキーだった」と運も味方し、ボギーでしのいだ。「18番以外は耐えることができた」とうなずいた。
グリーンスピードは国内今季最速を更新する「14と2分の1フィート」の難設定。強風も吹き荒れ、出場120人の平均スコアは「74・2083」、アンダーパーで回ったのは22人と苦戦する選手が相次いだ中、佐久間は違った。貫いたのは「難しさを楽しむ」という精神。15番の第2打を右の林へ打ち込んでも、絶妙なアプローチで約50センチに寄せてパーセーブ。わずか1ボギーと崩れなかった。
昨年大会は最終日の16番で一時首位に並んだが、1打差で2位。涙が止まらなかった。練習時は常に、当時の悔しさを忘れずに打ち込み「去年の2位がこのオフに頑張る源でもあった。リベンジしたい」。強い思いを胸に臨んでいる。
先月のKKT杯バンテリンレディスで悲願の初優勝。次なる目標のメジャー初Vに向けて上位戦線に残った。「なんとか耐えた。まだまだチャンスはあるので頑張ります」と週末の逆転Vを見据えた。