
2番ティーショットを放つ蛭田みな美。通算3アンダー8位タイ(カメラ・山崎 賢人)
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(9日、茨城GC東C=6675ヤード、パー72、報知新聞社後援)
7打差43位から出た蛭田みな美(ユアサ商事)が6バーディー、2ボギーでこの日最少の68をマークし、3打差8位に急浮上した。第1ラウンドではバーディーなし。この日は「(パッティングが)曲がらないラインにつけたい」と意識しながらプレーした結果、好スコアにつながったと話した。「ショットもそこに行ってくれて、チャンスも多かった」と狙い通りの球が多く打てたという。
1番でバーディー発進し、後半に入ると12番でスーパーショットを披露した。第2打は両足はバンカー、ボールはラフという難しい第2打をピン3メートルにつけた。「自分の中でドキドキした。興奮した」と会心の一打となった。下りのフックラインをしっかり読み切り、この日4つ目のバーディー。15、16番でも伸ばし、優勝争いに加わった。
メジャーならではのラフの深さと、グリーンスピードに多くの選手が苦戦する今大会。そんな中でもこの日は唯一のパーオン率100%で、アプローチはなし。パッティングも「強気がテーマ」と3パットは2度あったものの、バーディーチャンスを着実にものにした。
前週のパナソニックオープンでは1打差3位で最終日を迎えるも、ショットが乱れて6位に終わった。「優勝争いの時の課題が見えた。緊張したときに間が取れなくなったり、テイクバックが浅めになる」と分析。悔しさが残る中でも、自身と向き合いメジャーに挑んでいる。目指すは2年ぶりVと「年に4回しかない特別なもの」と位置づけるメジャー初制覇。「もちろん(優勝)したい」とほんわかしながらも、力強く意気込んだ。