異色の経歴・鈴木海斗が通算7アンダーで暫定3位 松山英樹に並ぶプロ2戦目で初Vへ「V争い楽しめたら」…関西オープン


通算7アンダーで決勝ラウンド進出を決めた鈴木海斗

通算7アンダーで決勝ラウンド進出を決めた鈴木海斗

◆男子プロゴルフツアー 関西オープン 第2日(16日、滋賀・日野GC=7035ヤード、パー70)

 鈴木海斗(トーシン・ウィナーズ)が5バーディー、2ボギーの67をマークし、通算7アンダーで3位タイにつけた。

 はじめの2番は2・5メートルでバーディーを奪うと、「強気にいった」と5番で10メートルを沈めた。6、7番でも決め、3連続バーディー。「前半はゾーンに入っていた。イケイケでショットもパットも完璧だった」と、通算8アンダーで一時単独首位に躍り出た。しかし、10、11番で痛恨の連続ボギー。2位タイへと降格した。それでも、通算7アンダーで3位につけ、上位に食い込んだ。初めて賞金を獲得する鈴木は「後半は悔しいけど、うれしい気持ち」と笑みを浮かべた。

 高校時代に「千葉県ジュニア」で優勝経験のある鈴木は明治大学卒業後、CS放送局のスカイAに就職。一度はプロの道を諦めたが、「仕事で(ゴルフの)会場に行くことが多くて、プレーを見て、心に火がついた。諦めるのが早かった」と22年にプロテストに合格。23年7月の日本プロで国内ツアーに初出場した。24年からメンタルや、フィジカルのトレーナーをつけるなど、生活を改善。「やっと試合慣れしてきた」と関西オープン出場権を獲得。今回がプロ2戦目となる。

 1999年のJGTO発足後以降、プロ転向後の最短ツアー初優勝は趙炳旻のツアーデビュー戦初優勝(16年・関西オープン)。次いで、松山英樹(LEXUS)がプロ2戦目で達成した13年つるやオープンでの優勝となる。松山に並ぶ、プロ2戦目での初勝利へ、鈴木は「プレー中は一打に集中して、最終日もいい位置にいたら優勝争いを楽しみたい」と意気込んだ。

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