石川遼「常にポジティブな言葉ばかり」 長嶋茂雄さんから11年前に受けた言葉とは…


BMW日本ツアー選手権森ビル杯のプロアマ戦でプレーした石川遼(カメラ・星野浩司)

BMW日本ツアー選手権森ビル杯のプロアマ戦でプレーした石川遼(カメラ・星野浩司)

◆男子プロゴルフツアー 今季メジャー第2戦 BMW日本ツアー選手権森ビル杯(5~8日、茨城・宍戸ヒルズCC西C。予選ラウンド=7397ヤード、パー70/決勝ラウンド=7430ヤード、パー71)

 ツアー20勝の石川遼(カシオ)が4日、プロアマ戦後に取材に応じ、3日に肺炎のため89歳で死去した巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんを追悼した。

 石川は、長嶋さんの名前が冠された国内男子プロゴルフツアー「長嶋茂雄招待 セガサミーカップ」で14年、19年と2勝を挙げた縁がある。「僕が小さい頃、ジャイアンツの監督をされていた時代がギリギリ(覚えている)かなと思う。その後、セガサミーカップで実際にお会いできるのは自分の人生の中では非常に恵まれていた思いです。実際に長嶋さんが現役でプレーされていた時の魅力を感じてみたかった。どれだけすごい人だったのか、同じ時代にいたかったなという思いはすごいあります」と語った。

 14年大会では3日目から会場で観戦した長嶋さんと談笑する場面も。「常にポジティブな言葉ばかりで、ホールアウトしてお会いした時に『絶対にいける!』と声をかけてもらった記憶がある」と回想。表彰式では、笑顔の長嶋さんから優勝カップを受け取り「左手で握手してもらった時の力強さは忘れられない」と感慨深げだった。

 長嶋さんは現役時代、三塁から送球する際に右手をひらひらと揺らす独特の動きで、平凡なゴロでも観客を魅了した。

 石川は「長嶋さんの現役の時代を知ってる世代の方から、ものすごい力や魅力があった方だと聞いた。僕は野球はそれほど詳しくないけど、サードをあれだけ魅力的にプレーされた方はいないという話を聞いたことがある。スポーツの中にあるエンターテインメント性、魅せるところは魅せようと思ってもできることじゃない。それは個々の努力だと思う。自分は、自分の力を最大限出せるように努力することしかできないなと思う」と話した。

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