男子ゴルフ・BMW日本ツアー選手権森ビル杯の前日会見に臨んだ岩田寛（カメラ・星野浩司）
◆男子プロゴルフツアー 今季メジャー第２戦 ＢＭＷ日本ツアー選手権森ビル杯（５～８日、茨城・宍戸ヒルズＣＣ西Ｃ。予選ラウンド＝７３９７ヤード、パー７０／決勝ラウンド＝７４３０ヤード、パー７１）
前回覇者の岩田寛（フリー）は４日、プロアマ戦後に取材に応じ、３日に肺炎のため８９歳で死去した巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんを追悼した。
野球少年だった幼少期から憧れた長嶋さんの訃報（ふほう）に接し「ジャンボさん（尾崎将司）ですら影響を与えた人なので、とてつもない人でした。本当の国民的スター。悲しいです」と沈痛に話した。
１５年には、長嶋さんの名前が冠された国内男子プロゴルフツアー「長嶋茂雄招待 セガサミーカップ」で優勝。大会名誉会長だった長嶋さんと握手をかわし、表彰式で記念撮影した。「（長嶋さんが）現役の時は知らないけど、（小さい頃から）野球少年で、今でも好きだから、会いたい人の一人。長嶋茂雄招待で優勝して、会って、握手してもらって写真とサインをもらいました」と感慨深げに振り返った。
宮城・仙台市出身の岩田は小学、中学校時代に「米国でプロになる」ことを夢見た野球少年だった。小学５年時は三塁手。「長嶋さんのジャンピングスローを映像で見てマネをしてましたね。遊撃手のゴロも横取りしちゃったりして」と１０年前の優勝時に明かしていた。岩田は「知らないのにマネしてたので、すごいですよね」と、長嶋さんの存在の大きさを再確認していた。
昨年大会は石川遼（カシオ）とのプレーオフの末に勝利した。大会初の連覇がかかる中、ツアー７勝を誇る４４歳は「１つずつやるしかない。優勝争いに加わりたい。考えすぎてもストレスになるので、１つずつという感じです」と静かに闘志を燃やした。