佐久間朱莉が2差2位浮上「藍さんの名前の大会で勝てたらうれしい」 憧れの人が待つ表彰式へ


2番、ティーショットを放ち歩き出す佐久間朱莉(カメラ・豊田 秀一)

2番、ティーショットを放ち歩き出す佐久間朱莉(カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー 宮里藍サントリーレディス 第3日(14日、兵庫・六甲国際GC=6558ヤード、パー72)

 第3ラウンドが行われ、6位から出た佐久間朱莉(しゅり、大東建託)が4バーディー、ボギーなしの68で回って通算12アンダーとし、首位と2打差の2位に浮上した。雨に加え、最大瞬間12・8メートルの風が吹き荒れた難コンディションでスコアを伸ばし、「大変な一日でした」と振り返った。

 17番パー5。残り97ヤードの右バンカーからの第3打は、7アイアンで低く出そうと試みたが「強く入ってしまった」。グリーンを大きくオーバーし、ピンチに陥ったが3メートルにうまく寄せ、ねじ込んだ。18番でも2・5メートル残ったパーパットを沈めてセーブ。「アプローチとパターでリカバリーできたことが一番良かった」と口にした。

 今季2勝目を挙げたブリヂストンレディスの翌週から2週連続で予選落ちし、今大会を迎えていた。開幕前日のプロアマ戦で、憧れの宮里藍さんと初めて同組で回った。「楽しんで」と声をかけてもらったことで、気持ちが楽になった。佐久間にとって藍さんは「女子ゴルフの神様」。優勝すれば表彰式でチャンピオンジャケットを着せてもらえることは「サイコー、って感じです」。大きなモチベーションになっている。「藍さんの名前の大会で勝てたら、とてもうれしいなと思う」と目を輝かせた。

 上位2人と、大会終了時のメルセデスランキング上位3人(ともに有資格者を除く)がAIG全英女子オープン(7月31日~8月3日、ロイヤルポースコールGC)の出場資格を獲得する。現在、ランキングトップの佐久間は全英切符を確実にしている。「(60位だった)去年は通っただけで終わっちゃって、もう少し上で戦いたいと思った。勝って決められたらうれしい」。逆転優勝を飾り、藍さんが待つ表彰式に向かう。

最新のカテゴリー記事