【横峯良郎の50歳過ぎても上手くなる・プロ編】ドライバー編


〈1〉アドレスの形をインパクトで再現することがドライバーショットの基本〈2〉インパクトでグリップ位置が上ずった悪い例。体が伸び上がり、ボールに力が伝わらない

〈1〉アドレスの形をインパクトで再現することがドライバーショットの基本〈2〉インパクトでグリップ位置が上ずった悪い例。体が伸び上がり、ボールに力が伝わらない

 女子プロゴルフ横峯さくら(29)=エプソン=の父でコーチの良郎(55)は5月にアジアシニアツアーのプロ資格を取得し、念願のプロゴルファーになった。さらに現在、日本男子レギュラーツアーの出場権を懸けて1次予選会に挑戦中だ。昨春、スポーツ報知で独自のゴルフ理論「50歳過ぎても上手くなる」を発表。プロになってパワーアップした良郎が、真夏に短期集中3回の「プロ編」を連載する。

 5月からプロゴルファーとしてアジアシニアツアーに参戦中で、今は日本男子のレギュラーツアーの出場権を獲得するためにJGTO(日本ゴルフツアー機構)の1次予選に挑戦している。プロになり、プレッシャーのかかる局面で何度も痛い目に遭ったことで、あらためて気がついたことがある。3回に分けて説明していきたい。
 第1回はドライバーについて話そう。
 大事なことは結局、ひとつだけ。インパクトの時、アドレスの形を再現するということだ。
 崩れやすい箇所は2つある。肩のラインとグリップの位置だ。
 肩のラインは飛球線と平行でなければならない。しかし、インパクトで力が入ると肩のラインは左を向き、ボールは左へ曲がる。逆に緩むと肩のラインは右を向き、ボールは右に曲がる。ボールが左右に曲がる理由は肩のラインが崩れていることにある。インパクトで正しい肩のラインをつくることを意識すれば、それだけでボールの曲がりを抑えられるはずだ。
 グリップの位置も崩れやすい。アドレスでは正しい位置に収まっているはずのグリップがインパクトでは拳1つか2つ分、上ずってしまうゴルファーが多い。いわゆるハンドアップだ。一応、オレもプロなのにその悪癖が出る。それではボールに力が伝わらないから飛ばない。アドレス時の手首の角度をキープしてインパクトを迎える。それでボールの勢いは一気に増す。
 アドレス=インパクト。言ってみれば当たり前のことだ。どんなにシビれた場面でも当たり前のことを当たり前にやらなければいけない。プロになって痛感したことだ。

 

◆横峯 良郎(よこみね・よしろう)1960年3月15日、鹿児島・鹿屋市生まれ。55歳。串良商出身。長女・瑠依(33)、三女・さくらを独自の指導でプロゴルファーに育て注目される。2007年から一昨年7月まで参院議員を1期務めた。5月にアジアシニアツアーのプロ資格を獲得。次女・彩花さん(32)は昨年、今年に出産し、2人の孫を持つ「おじいちゃん」に。170センチ、65キロ。

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