【横峯良郎の50歳過ぎても上手くなる・プロ編】アプローチは低いボールで


〈左〉アプローチはサンドウェッジのロフトを立てて低いボールで勝負する〈右〉高いボールで攻めようとするとミスのリスクが高くなる

〈左〉アプローチはサンドウェッジのロフトを立てて低いボールで勝負する〈右〉高いボールで攻めようとするとミスのリスクが高くなる

 男子のレギュラーツアー、特に米男子では500ヤード超のパー4は珍しいものではなくなった。シニアツアーでも400ヤード後半のパー4は当たり前。それだけ距離が長ければパーオンできないことも多い。だから、プロの舞台で戦うことになったオレは最近、50ヤード以内のアプローチ練習に力を入れている。これは、パーオンをしないことの方が多いアマチュアにも参考になるので聞いてほしい。
 端的に言えば低いボールで勝負する。
 ロフト角58度のサンドウェッジを、ピッチングウェッジのロフト角の48度に立てるようにして使いこなすわけだ。ボールは右足寄り。テイクバックは上へ、フォローは低く。例えて言うなら、林の中から脱出する時、ロフトを立てて低いボールで木と木の間を抜こうとするだろう。そのイメージだ。
 ロフトを立てた分、当然、振り幅は小さくなる。だから、ミスの幅も小さくなる。振り幅が小さいということは距離感を出しやすいという利点もある。プロならキャリーで1ヤード単位で、アマチュアでも練習を積めばキャリーで5ヤード単位の距離感を出せるようになるはずだ。
 そりゃあ、フィル・ミケルソン(米国)みたいに高いボールのアプローチで勝負できれば格好いいけど、技術とパワーの両方が必要。ミスのリスクも高くなる。アマチュアは低いボールが一番だ。サンドウェッジのロフト角を立てたアプローチをぜひ、一度、試してもらいたい。
 ◆横峯 良郎(よこみね・よしろう)1960年3月15日、鹿児島・鹿屋市生まれ。55歳。串良商出身。長女・瑠依(33)、三女・さくら(29)を独自の指導でプロゴルファーに育て注目される。2007年から13年まで参院議員を1期務めた。5月にアジア・シニアツアーのプロ資格を獲得。次女・彩花さん(32)が昨年と今年に出産、2人の孫を持つ「おじいちゃん」になった。170センチ、65キロ。

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