
2番、ティーショットを放つ一ノ瀬優希 (カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー 大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日(27日、福岡・ザ・クイーンズヒルGC=6503ヤード、パー72)
ツアー3勝で2児の母、36歳の一ノ瀬優希(フリー)は首位で出て4バーディー、3ボギーの71で回り、優勝した渡辺彩香(大東建託)と4打差の通算12アンダー7位で終えた。
男子ツアー2勝の夫・谷口拓也がキャディーとして支える中、10年ぶりの最終日最終組でスタート。前半で1つ伸ばし、10番、11番で連続バーディーを奪ったが、終盤の15番、18番でボギーをたたいた。ライバル勢が大きくスコアを伸ばす中、71と伸ばしきれなかった。
一ノ瀬は結婚翌年の20年に長女、昨年5月に長男を出産した。今季は産休から本格復帰し、前週に下部ツアー「あおもりレディスオープン」で初優勝。史上初となるレギュラーツアーとの“2週連続優勝”、11年84日ぶりとなるツアー歴代2番目のブランクV、史上7人目のママさん優勝は逃したが、堂々の7位に入った。
◆一ノ瀬優希・一問一答
―久しぶりに予選通過し、優勝争いを演じた
「まさか出られると思っていなかった試合に出させてもらい、しかも優勝争いもできて、充実した1週間だった」
―最終日を振り返って
「調子は良かったけど、今日は最終組ということもあって緊張感があったり、体が動かない部分があったり、メンタルのコントロールがすごく難しかった。また次にこの場に戻ってこられた時はそれを生かして、今度は優勝できるように頑張りたい」
―キャディーを務めた夫との二人三脚でプレーしあ
「急に決まって、キャディーをしてくれた夫には感謝したい」
―子どもや家族の支えについて
「家族がいないとこの場に戻って来られなかったので、両親と夫と理解してくれている子どもに感謝したい」
―先週は下部ツアーで優勝。今週はレギュラーツアーで優勝争いした
「最近まで調子が悪くて、もう戦えないかな…と思ってたけど、今回レギュラーツアーに久しぶりに出場して、飛距離や小技とか、まだいけるかもしれないという自信がついた。次のレギュラーツアーは日本女子プロ選手権だと思うので、そこに向けてしっかり調整していきたい」