金田久美子「オバさん」になっても…36歳誕生日「自分にワクワクできるように」


誕生日を迎えた金田久美子がプロアマ戦で笑顔を見せる(カメラ・今西 淳)

誕生日を迎えた金田久美子がプロアマ戦で笑顔を見せる(カメラ・今西 淳)

◇女子プロゴルフツアー NEC軽井沢72 プロアマ戦(14日、長野・軽井沢72G北C=6625ヤード、パー72)

 ツアー2勝の金田久美子(スタンレー電気)がこの日、36歳の誕生日を迎えた。「誕生日って特別な日だと思っていたけど、36回もやったらどうでもよくなりました」と苦笑い。めでたい一日を、複雑な感情とともに過ごした。

 「冗談で『オバさん、オバさん』って言っていたけど、けっこう本当に意識するフレーズになってきた。『年だもん』とか『年だからしょうがないよ』とか言われないように。自分でも言いたくないし、そのために普段からそういった生活をできるように、精進してまいります」と決意表明した。

 食生活と体作り。よりよい自分を目指し、貪欲に新しい試みを取り入れている。数か月前からグルテンフリーを始めた。「朝起きて倦怠感がなくなった。朝起きてだるいのは、ずっと年のせいだと思っていたけど違った」と成果を実感している。

 「できることはやってみようと。疲れを取ろう、体に負担をかけないようにしようって。今まであんまり考えたことなくて、アイスクリームばっかり食べていたけど」。最近は夢にパンとラーメンがよく登場するが「食べないストレスより、疲れが取れる方が楽」と言い切った。ラウンド中に愛用する5本指ソックスとの出会いもあった。「めっちゃいい。本当に足が疲れなくなった」と力説した。ヨガにも取り組むようになった。すべてはゴルフのためだ。

 2002年、当時最年少の12歳でツアーの予選を突破した。20年を超える歳月が流れた。天才ゴルファーと呼ばれた「キンクミ」のキャリアは、現在進行形だ。今年の誕生日の自分へのプレゼントは「もうそういうのもなくなっちゃった。稼いでもいないし。なんかなあ、って」

 今季は明治安田レディスの15位が最高で、これまでの獲得賞金は420万円にとどまっている。「たまには上位で頑張りたい。もうちょっと自分にワクワクできるように。辞めるまでに�\x82と1回くらいは勝ちたい」。髪も切り、心機一転一打と向き合う。(高木 恵)

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