
13番でショットする生源寺龍憲
◆男子プロゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ 第1日(28日、福岡・芥屋GC=7293ヤード、パー72)
ツアー2勝の生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり、27=フリー=が7バーディー、1ボギーの66をマークし、首位と2打差の3位発進を決めた。
出だし10番で6メートルを決め、16番、17番と連続で伸ばすなど、前半で4バーディーを量産。後半も5番、6番と連続で伸ばし、7番で唯一ボギーをたたいたが、最終9番もバーディーで締めた。「ティーショットもフェアウェーについて、フェアウェーからのショットもチャンスについた。全体的にストレスの少ないゴルフだった」と自画自賛した。
直近3年分の自身のプレー傾向をまとめた“必勝メモ”を武器に、好スコアをたたき出した。今年のヤーデージブックに、前回までプレーした時に気づいたことや自身がパットしたラインなどを細かく記入。「自分が実際に打ったところなので参考になる。外して良いところ、悪いところがハッキリしてる。順目(の芝)の下りは難しいので、上りのラインにつけていきたい」と言った。
山口県出身で、昨年から拠点を福岡市に変更。「トレーナーがいるし、実家からも近い。アジアにもすぐ行けるし、移動しやすい」と利点は多い。今大会は自宅から糸島市の会場まで車で40分ほどかけて通い、「自分の家なので落ち着くし、洗濯もできる。食べたいものも決まってる」とニヤリ。この日のラウンド後はコース近くの食堂で海鮮丼を食べて英気を養い、再び会場に戻って練習に励んだ。
今季は初優勝を含む2勝を挙げ、賞金ランク1位を走る。今大会は1番や18番付近で爆音のBGMが流れ、「夏フェス」と題した様々イベントが開催される中でプレー。生源寺は「本当にいいスタートが切れた。少しラッキーはありながら、夏フェスのような大会をすごく盛り上げていけるんじゃないかなと思う。明日もスコアを伸ばして週末に向かいたい」と力を込めた。