石川遼 米ツアー復帰へ予選会挑戦 「自分が持っている夢」に向かって2年連続エントリー


石川が12月の米ツアー予選会に挑戦することがわかった(8月撮影)

石川が12月の米ツアー予選会に挑戦することがわかった(8月撮影)

 男子ゴルフの石川遼(34)=カシオ=が12月の米ツアー予選会に挑戦することが6日、分かった。すでに2次予選(2~5日、米国内5会場)にエントリーを済ませた。昨年から新たに加わった「米ツアー50回以上予選通過」(11月24日時点)の資格で、昨年に続きトライする。

 石川はスポーツ報知の取材に「受けます。これから何回もチャレンジできることではないと思うので。自分が持っている夢ということに対してしか、そこにしか生きていないので、(予選会挑戦は)自分にとっては当たり前のこと。頑張ってきます」と決意を語った。

 2次の5会場で各15位近くまでが最終予選会(12月11~14日、フロリダ州)に進み、そこで5位に入れば松山英樹(33)、久常涼(23)らがプレーするレギュラーツアーの出場資格を得る。昨年は金谷拓実(27)が3位に入り、ツアーメンバーになった。それに続く40位までには下部ツアーの出場資格が与えられる。

 また、11月のダンロップフェニックスオープン(20~23日、宮崎・フェニックスCC)終了時の賞金ランク1位は2次が免除され、最終予選からの受験が可能。16日開幕の日本オープンを筆頭に、昨年を含む4勝を挙げている三井住友VISA太平洋マスターズ(11月13~16日、静岡・太平洋C御殿場C)など優勝賞金4000万円超の高額大会が続く。現在1位とは約5000万円差。トップに浮上し、最終予選からエントリーできる可能性も残している。

 石川は2013年から米ツアーに本格参戦し、5シーズンを戦った。17年に出場権を失い、18年に主戦場を日本に戻した。21年にも2次予選会に挑戦したが敗退。昨年も2次予選から挑んだ。14位で2日目を折り返しながら、2打及ばず18位で最終予選会へ進めなかった。撤退後も米ツアーへの�\x84\x8F欲がしぼんだことはない。ロングゲーム強化に取り組むなど、志を向けてきた。3度目の挑戦で復帰を目指す。

 ◆石川と米ツアー 2013~17年に本格参戦。12年3月のプエルトリコ・オープン(推薦出場)、13年10月のシュライナーズホスピタル・オープンの2位が最高成績。通算160試合に出場し、予選通過は86回。トップ10入りが12度などで獲得賞金は458万1216ドル(約7億円)。16―17年シーズン限りで米ツアー出場権を失い、17年10月から日本ツアーに出場。18年から主戦場を国内に戻した。21年10月にも、翌年の米ツアー参戦をかけ2次予選会に挑戦したが最終予選会進出を逃した。

 ◆米ツアー予選会 2次は12月2~5日にアリゾナ州ツーソン、ジョージア州サバンナ、バルドスタ、アラバマ州ドーサン、フロリダ州パームコーストの5会場で行われる。最終予選会は同11~14日にフロリダ州ポンテベドラビーチのTPCソーグラスで。ともに72ホールのストロークプレー。小平智(36)も石川と同じ資格(66回予選通過)を保持しており、すでに挑戦を明言。ダンロップフェニックス終了時の日本ツアー賞金ランク5位までが2次予選にエントリーでき、トップを走る生源寺龍憲(27)も出場の意思を固めている。

 ◆石川 遼(いしかわ・りょう)1991年9月17日、埼玉・松伏町生まれ。34歳。6歳でゴルフを始め、杉並学院高1年時の2007年5月に初出場のマンシングウェアKSBカップで15歳8か月3日のツアー最年少優勝。08年1月にプロ転向。09年にツアー最年少の18歳2か月19日で賞金王に。日本通算20勝。175センチ、75キロ。家族は妻。

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