
8番ティーで笑顔を見せる渋野日向子(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー スタンレーレディスホンダ 第1日(10日、静岡・東名CC=6435ヤード、パー72)
7か月ぶりに国内ツアーへ参戦した渋野日向子(サントリー)は3バーディー、ボギーなしの3アンダー69で回り、首位と4打差の28位で発進した。
出だし1番。渋野はティーショットを放つとギャラリーから大拍手を浴び、「頑張れ~」「かわいい~」と大声援を浴びた。米ツアーでは年間ランク104位と来季出場権の確保が難しい状況となっている中、7か月ぶりに日本でプレー。「アメリカにいると当たり前の景色じゃない。なかなか日本(の試合)に出ないと会えない人もいるし、1番の景色、18番の景色だったり、これだけのギャラリーさんに見ていただけるって本当に幸せなこと」と感無量だった。
今週は新パターを投入。序盤からパットが入らない展開が続いたが、8番パー5は第2打をグリーン右カラーに運び、2パットで初バーディーを奪った。15番は右カラーからピンまで15ヤードの第3打をチップインバーディーを決め、18番は3メートルをねじ込んだ。「ノーボギーで回れたのはうれしかった」と話した一方、3バーディーは「今年の結果を出しておきながら偉そうに言うのはあれだけど、物足りなかった。もうちょっとバーディー量産したかった」と振り返った。
課題に挙げていたスイングのリズムは「多少の誤差はあるけど、今日は良かった」と自身に及第点を与えた。米ツアーでは減っていた笑顔を取り戻すと掲げていたが「けっこう真剣にやりました。楽しい中で集中できました」と語った。
首位とは4打差。第2日に向けて「明日も伸ばし合いになるだろうなと思う。しっかり攻めのゴルフをしたい」と力を込めた。