
9番でティーショットを放つ松山英樹(カメラ・堺 恒志)
◆米男子プロゴルフツアー ベイカレント・クラシック・レクサス 第2日(10日、神奈川・横浜CC=7315ヤード、パー71)
34位からスタートした松山英樹(LEXUS)は5バーディー、2ボギーの68で回り通算2アンダーとし、28位に順位を上げたが、トップとの差は10打に開いた。
強風が吹き荒れた前日から一転、第2ラウンドは穏やかなコンディションのなか進んだ。トップのマックス・グレーサーマン、2位のザンダー・シャウフェレ(ともに米国)が63をマークした伸ばし合いの一日を、松山は不完全燃焼で終えた。「伸ばしたかったけど、(この日のスコアは)3アンダーが精いっぱいのゴルフだった」と振り返った。
前半11番はティーショットを左のがけ下に曲げた。5番ウッドを握った第2打で思い切りフックをかけグリーン奥まで運んだが、アプローチを寄せきれずにボギーが先行した。
この日も大勢のギャラリーを引き連れてプレーした。見せ場もしっかりと作った。12、13番とパーをセーブし迎えた14番でグリーン手前からチップインバーディー。後半3番パー3ではピッチングウェッジでのティーショットを30センチにからめるスーパーショットを披露した。大歓声を誘い「沸いてくれてうれしかった」。7番パー3でも第1打を1メートルにつけてバーディーを奪った。
アウトの2つのパー5でスコアを伸ばせなかったことが悔やまれる。4番はグリーン左バンカーからの第3打が寄らず、6番はティーショットを左ロープ外に曲げ、なんとか2メートル弱のチャンスを作ったが、バーディーパットは決まらなかった。
69というスコアについて「最低限は最低限だけど、とんでもないミスがたくさんある。そこを少しでもなくしていかないと、上位にはいけないしチャンスもなくなる」と口にした。トップとの差は10打。「ビッグスコアが1回出せれば近づくと思うので、それに向けて準備したい」。11日のムービングデーで巻き返す。