「黄金世代」河本結が完全Vで4勝目! 優勝賞金2160万円を獲得 史上初の変則9ホールの争い制す


11番(4ホール目)で3つめのバーディーを奪いサムアップポーズをとる河本結(カメラ・今西 淳)

11番(4ホール目)で3つめのバーディーを奪いサムアップポーズをとる河本結(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー スタンレーレディスホンダ 最終日(12日、静岡・東名CC=6435ヤード、パー72)

 河本結(リコー)が通算4勝目を飾った。今季は8月の北海道meijiカップに続く2勝目。初日から首位を譲らない完全優勝を果たし、優勝賞金2160万円を獲得した。

 最終ラウンド(R)は濃霧による視界不良のため、予定より4時間遅れの午前11時30分に開始。セカンドカットが実施され、予選通過54人から通算4アンダー23位タイまでの30人に絞られた。ツアー制施行の1988年以降では史上初の変則9ホール(1、9、10、11、14、15、16、17、18番)の短縮競技で争われ、4バーディー、ボギーなしと4つ伸ばし、通算14アンダーで制した。

 通算10アンダー首位で出た河本は1番で2メートル、続く9番で1・5メートルを沈めて2連続バーディー。11番でもグリーン奥カラー6メートルからパターでねじ込んで伸ばした。日米通算9勝の岩井千怜(ちさと、ホンダ)、初優勝を狙う福山恵梨(松辰)らの猛追を振り切り、逃げ切った。

 同じ1998年度生まれの「黄金世代」で米国から凱旋出場した渋野日向子(サントリー)、原英莉花(NIPPON EXPRESS ホールディングス)が予選落ちする中、プロ8年目の27歳が意地を見せた。メルセデス・ランクで200ポイントを上乗せし、3位に浮上した。

 ◆河本 結(かわもと・ゆい)1998年8月29日、愛媛・松山市生まれ。27歳。両親の影響で5歳でゴルフを始める。18年7月のプロテストに合格。同年下部ツアー4勝で賞金女王に輝く。19年アクサレディス宮崎で初優勝。24年のNEC軽井沢72で2勝目。家族は両親、男子プロゴルファーの弟・力。163センチ、58キロ。

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