金谷拓実 自己最高4位でシード圏内接近 「最後までチャンスある」米ツアー生き残りへ残り4戦


18番でパーパットを決め、ガッツポーズする金谷(カメラ・堺 恒志)

18番でパーパットを決め、ガッツポーズする金谷(カメラ・堺 恒志)

◆米男子プロゴルフツアー ベイカレント・クラシック・レクサス 最終日(12日、神奈川・横浜CC=7315ヤード、パー71)

 昨年の日本ツアー賞金王で、今季は米ツアーを主戦場にする金谷拓実(27)=SOMPOひまわり生命=が9バーディー、ボギーなしの62をマークし、通算14アンダーでツアー自己最高の4位に入り、来季シード獲得に望みをつないだ。ツアー11勝の松山英樹(33)=LEXUS=は67で回り、20位で今季米ツアーを終えた。東京五輪金メダリストでメジャー2勝のザンダー・シャウフェレ(米国)が、64と伸ばして19アンダーで逃げ切って通算10勝目を飾った。

 金谷の右拳がしなった。16番で3メートル、17番で2メートル半を沈める3連続バーディーに渾身(こんしん)のガッツポーズ。「後半の勝負所でいいパットが入った。本当にいいラウンドになった。積み重ねてきた結果が今日は出た」。この日の全体2位のビッグスコアをマーク。5月のCJカップ・バイロン・ネルソンの5位を上回る自己最高フィニッシュを日本のギャラリーの前で決めた。

 前半だけで5つ伸ばした。10アンダーのボードとともに10番のティーグラウンドに現れた金谷に、スタンドから大歓声が送られた。「応援の力はすごく支えになった」。21位だったサンダーソンファームズ選手権(ミシシッピ州)を終えて7日朝に帰国したばかり。アイスバスに入浴しながら体調を整えてきた。意識の高さは相変わらずで、米国でも精力的にトレーニングを続けている。大坂武史トレーナーは「ダウンスイングで内転筋を前より使えている」と成長に触れた。

 大会前は135位だった年間ポイントランキングは113位に浮上。残りは4試合。100位以内に与えられる来季のシード獲得へ望みをつないだ。「ランキングも少し上がった。最後までチャンスはあると思うので自分らしいプレーを続けたい」。16日開幕の日本オープン(栃木・日光CC)に出場後、挑戦者�\x81\xAF再び海を渡る。(高木 恵)

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