
5番、ラフから第2打を放つ石川遼(カメラ・中島 傑)
◆男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 日本オープン 第2日(17日、栃木・日光CC=7238ヤード、パー70)
前日サスペンデッドになった第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、24位で出た石川遼(34)=カシオ=が4バーディー、2ボギーの68と伸ばしてイーブンパーとし、トップと3打差の8位に浮上した。優勝者が来年のマスターズの出場資格を得る日本一決定戦で、メジャー3冠に挑む。原敏之(さとし、34)=YAGOKORO=と金子駆大(こうた、23)=NTPホールディングス=がこの日のベストスコア66をマークし、3アンダーの首位に並んだ。
メジャーの難セッティングで68をマークしても、石川の表情は渋いままだった。「ウェッジがもうちょいかなと。パッティングがまだまだよくない。正直、自分にとっては悔しいスコア」。4年連続15度目の出場で、過去に2008、09、23年と2位が3度。「他の大会よりも2位の経験があるイメージ」を上書きできる位置で迎える週末へ、瞳に闘志を宿らせた。
13番パー5は残り248ヤードからピンそば2メートルへの2オンに成功した。イーグルこそならなかったが、確実にスコアを伸ばした。「昨日はティーショットで左にミスをしてチャンスを作れなかった。いい攻め方が今日はできた」と合格点を与えたホールもあったが、18番でグリーン右手前から寄せきれずにボギーとしたことが悔やまれる。
第3Rは13年マスターズ覇者のアダム・スコット(オーストラリア)と同組になった。「順位を上げられたけど、まだ半分終わっただけ。ここから上位の選手たちの名前も変わっていくと思うし、その中にしっかり自分も入っていけるようにしたい」。日本シリーズJTカップ(15、19年)、日本プロ選手権(19年)に続く史上15人目のメジャー3冠を達成し、13年ぶりのオーガスタ行きの切符をつかみ取る。(高木 恵)