
16番でティーショットを放つ山田。5アンダーで首位
◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第1日(13日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
24年下部ツアー賞金王でプロ8年目の山田大晟(30)=相模原GC=が6バーディー、1ボギーの5アンダー65をマークし、初の首位発進を決めた。所属する相模原GCのメンバーで、プロ野球・前巨人監督の原辰徳さん(67)から授かった“金言”を胸に初優勝を狙う。山田の師匠・宮里優作(45)=大和ハウス工業=、石坂友宏(26)=都築電気=ら4人が首位に並んだ。
富士山が見下ろす御殿場で、山田が初の首位発進を決めた。2度の2連続バーディーと量産し、最終18番は残り115ヤードから数十センチに寄せて伸ばした。小学生時代から何度も観戦に訪れた思い出の地で65。「本当にいいスコア。ショットの感覚も良く、調子もまともになってきた」とうなった。
師匠は17年賞金王の宮里優作。5年前から師事し、先月の合宿では「最近、切り返しが早い」と指摘され、ショットを修正した。11日も練習ラウンドをともにし、高速グリーンの傾斜や攻略法など助言を受け「今日はモノの見事にそこに行って『早いって言ってたな』と。ありがとうございますって感じです」と感謝した。
専大を卒業後、前巨人監督の原さんと同じ相模原GCに所属。横浜市出身ながら巨人ファンの山田は“若大将”と年に数回ラウンドする間柄で「こないだ良かったな、頑張れ…と言われたり、励みになる」。シニアツアー出場など挑戦し続ける原さんから「どんなことでも全力でいけ!」と受けた金言を胸に好発進だ。
昨年の下部ツアーで賞金王に輝き、今季は賞金ランク86位。初優勝なら目標の来季シード圏内へ一気に浮上する。「コツコツやり続ければ、いい位置でフィニッシュできる」。地道に、全力で初の頂点をつかむ。(星野 浩司)
◆山田 大晟(やまだ・たいせい)1995年5月15日、横浜市出身。30歳。競技ゴルファーの父の影響で5歳でゴルフを始�\x81る。横浜旭陵高で11、12年に関東高校選手権神奈川大会で優勝。専大を経て、17年12月にプロ転向。22年に下部ツアーの太平洋クラブチャレンジで初優勝。24年に下部ツアー賞金王に輝く。178センチ、80キロ。

