
7番、パーセーブし頬を緩める金子(右)(カメラ・山崎 賢人)
◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー 25年シーズン最終戦 メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 第2日(5日、東京よみうりCC=7002ヤード、パー70)
金子駆大(こうた、23)=NTPホールディングス=が地力を発揮した。パー70のコースで、平均スコア71・067と全体が伸び悩んだ第2ラウンドで唯一のボギーなし。この日のベストスコア67をたたき出し、トップと6打差の11位に浮上した。「パープレーに今日で戻せればいいなと思っていたのでよかった。いいラウンドができた」。表情を崩すことなく、自らのゴルフに合格点を与えた。
6番パー5でグリーン横からの第3打を2メートルにつけてバーディーを先行させた。7番で4メートルを沈めてパーをセーブすると、15番では10メートルの下りのフックラインをねじ込み「昨日よりはいいパットが入ってくれた」。初日はグリーン上で苦戦し、33パットを要した。ラウンド後は練習場で橋本真和コーチの指導を受けた。「見てもらって、自分の中でうまくはまった」。この日のパット数は27まで減った。
今季2勝目を挙げた三井住友VISA太平洋マスターズ後、なかなか疲労が抜けなかった。睡眠を多く取ることを心がけてきた。ラウンド後は毎日、午後6時頃までホテルで1時間仮眠を取った後、夜ご飯を食べる。長いシーズンを戦う上で、お昼寝タイムは一つのルーチンになっている。「まだ若いので、昼寝をしても夜眠れるんです」とちゃめっ気たっぷりに笑った。
賞金ランキング3位の蝉川泰果、4位の大岩龍一との三つどもえのキング争い。23歳94日での戴冠なら、2009年の石川遼、13年の松山英樹に次ぐ年少3位の記録になる。6打差の逆転圏内で大会を折り返す。「明日もいいスコアで回らないとチャンスはないので、明日も頑張りたい」。初のタイトルに勝利を添える。(高木 恵)

