
宮里優作
男子ゴルフで国内最多のプロ通算113勝(うちツアー94勝)を挙げた尾崎将司さんが23日、S状結腸がん(ステージ4)のため死去した。享年78歳。プロ野球選手からプロゴルファーに転身し、デビュー2年目の1971年の初優勝から「ジャンボ時代」を築いた。73年に初代賞金王に就き、94年からの5年連続を含む歴代最多12度の賞金王に輝いた。2010年には世界ゴルフ殿堂入り。19年を最後にツアー大会への出場はなく、近年はアカデミーを開き、後進の育成に尽力した。
ツアー通算7勝で2017年賞金王の宮里優作が自身のインスタグラムで「ジャンボさん」の書き出しで追悼した。「本当にありがとうございました。僕がデビューした頃、オーラが凄く現役バリバリだったのを思い出します。小さい頃から憧れてたジャンボさんと同じ組み合わせになった時は、緊張して夜寝れませんでした。一見怖くて話しかけづらく見えますが、悩んでる事を相談すると『打ってみろ』と言って練習を見てくれる本当に熱い方でした」と人柄に触れた。
「災害などが起きた時に真っ先にチャリティー活動しなさいと言ってくれるのがジャンボさんでした。日本のゴルフ界に多大なる功績を残してきたと同時に、日本のゴルフ界の強固な基盤を作ってくれた方でした、その基盤のお陰で僕らは立つ事ができてます。もっと色々な話しや相談をしたかったです」とつづり、「ジャンボさんとプレーした事、一緒に過ごしてきた事は、先輩プロの皆様に比べれば短いですが、次の世代にジャンボさんの事を語り継ぐ事が、僕達の使命だと思います。ジャンボさん。ありがとうございました。どうか安らかに」と感謝の言葉で締めた。

