
初優勝に王手をかけた平本世中(カメラ・高木 恵)
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ夏に爆発トーナメント 第3日(22日、群馬・草津CC=6690ヤード、パー72)
前日から持ち越した第2ラウンド(R)の残り後に第3Rが行われ、26歳の平本世中(せじゅん、フリー)が2イーグル、5バーディー、2ボギーの65で回って単独首位を守り、初優勝に王手をかけた。54ホール終了時の26アンダーは、2023年ASO飯塚チャレンジドで金谷拓実がマークした25アンダーを塗り替えるツアー最多アンダーパー記録となった。昨年12月に入籍し迎えたプロ5年目のシーズンで、妻に捧げる1勝を目指す。
平本の勢いが止まらない。ビッグスコアを3つ並べ、26アンダーに伸ばして最終日を迎える。「自分でもこんなに出せるとは思っていなかった。もうほんと、120点ぐらい。明日に向けて、3日間いいゴルフができた」。日本勢では2019年日本ツアー選手権の堀川未来夢以来となる、初日から首位を譲らぬ完全Vでの初優勝に近づいた。
ともにパー5の3番で5メートル、5番で2メートル半を沈め、2イーグルを奪って折り返した後半に「3日間で一番のピンチ」が来た。15番でティーショットを左に曲げ、レイアップも失敗しラフへ。「ダブルボギーも覚悟した」が、4オン1パットでボギーにとどめた。2022年カシオワールドオープンでチャン・キム(米国)が記録した32アンダーの更新も視界に捉えた。
昨年12月に入籍したばかりの新婚さんだ。お相手は4歳上の一般女性。「応援してくれているので、力になっています」と話す表情は幸福感に満ちている。心新たにスタートした今季、悲願の初優勝のチャンスが訪れた。「このコースでは2打差はないようなもの。後半いい位置にいれば意識して、その上で勝てたらもっと自信になると思う」。バーディーを量産し、最愛の人に勝利を届ける。(高木 恵)
◆平本 世中(ひらもと・せじゅん)1999年11月4日、神奈川県生まれ。26歳。厚木北高―専修大出身。2歳から両親の影響でゴルフを始める。2021年12月にプロ転向、22年からツアー本格参戦。昨年の賞金ランキングは55位。父が日本人、母は韓国人。名前には「世界の中心で活躍できるように」との思いが込められた。幼い頃に右腕を複雑骨折し3度手術した。176センチ、75キロ。

