吉沢柚月「このコースは自分を信じてあげないといけない」メジャー初Vへ2差2位


10番スタート前に笑顔を見せる吉沢柚月(カメラ・今西 淳)

10番スタート前に笑顔を見せる吉沢柚月(カメラ・今西 淳)

 第2ラウンドが行われ、7位で出た吉沢柚月(22)=三菱電機=が5バーディー、2ボギーで連日の69をマークし、通算6アンダーの2位に浮上した。8月の北海道meijiカップで初優勝しブレイク中の新星が、初のメジャータイトルへ接近。米ツアーで今季2勝の山下美夢有(25)=花王=ら海外組11人が集った大会で、主役を演じきる。70で回った永井花奈(29)=ServiceNow=が8アンダーで単独首位に立った。

 ギャラリーの歓声に応じる吉沢の笑顔が、周囲を明るく照らした。8月にツアー初優勝を果たし、人気実力ともにブレイク中のプロ3年目が、初のメジャー制覇を視界に捉えた。「60台を2日間並べられるとは思っていなかった。上出来。すごくいいゴルフができた」。難セッティングで好スコアを並べ、2位に浮上。海外組11人が参戦した大会で、存在感を放っている。

 前半の13番パー3ではホールインワン寸前のスーパーショットで10センチに絡め、14番は奥カラーからの5メートルをねじ込み連続バーディーを奪った。「前半はショットでバーディーを取れて、すごくいい流れに乗れた」と好ラウンドを振り返った。自身にとって今季初のメジャー大会に平常心で臨めている。コース外でも普段通りだ。睡眠時間は8~10時間を確保。今週すでに2度、焼き肉を食べた。「ご飯大好き」の22歳。大盛りライスは欠かせない。疲労がたまるシーズン後半も、状態を維持している。

 米ツアーに主戦場を移して4年目の勝みなみ(28)と、予選ラウンド2日間で同組だった。「リカバリーがすごいし、飛距離もあるし、ショット力もすごくて、やっぱり違うなと。自分�\x82そこについていけるようにと思って回った」と瞳を輝かせ、学びの場に変えた。実力者に食らいつき、1打リード。3日目は、3位の勝もいる最終組で争う。

 8日の前夜祭で女性ボーカルグループが、平原綾香の名曲「Jupiter」を熱唱した。心に刺さった歌詞があった。「夢を失うよりも悲しいことは自分を信じてあげられないこと」。脳内でリピート再生をしながら戦いの場に足を踏み入れた。「このコースは自分を信じてあげないといけない。やることだけしっかりやって、結果は任せるという気持ち」。最後まで己を信じ、初のメジャータイトルに手を伸ばす。(高木 恵)

 ◆吉沢 柚月(よしざわ・ゆづき)2003年11月23日、千葉・市川市生まれ。22歳。父・直和さんの影響で9歳からゴルフを始める。麗沢高では西郷真央の2年後輩。得意クラブはアイアンでプロテストは23年11月に3度目の挑戦で合格。趣味は一人カラオケと、さつまいもスイーツを食べること。名前には「冬に実をつける柚子のようにたくましく強く明るい人に」との両親の願いが込められた。竹田麗央らと同じダイヤモンド世代。164センチ、57キロ。

最新のカテゴリー記事