【全米女子OP】敏京、5差後退も「チャンスある」


 ◆米女子プロゴルフツアーメジャー第3戦 全米女子オープン第3日(9日、カリフォルニア・サンマーティン=コルデバレーGC)

 4位で出た野村敏京(23)=フリー=は2バーディー、、5ボギーの75で回り、通算2アンダーで首位と5打差の8位に後退した。1977年に全米女子プロを制した樋口久子以来の日本人メジャー制覇は遠のいたが、今季米ツアー2勝の23歳は逆転Vに前向き。単独30位以内に入れば、逆転でのリオ五輪出場権獲得の可能性が高い渡辺彩香(22)=大東建託=は、71のイーブンパーで20位に浮上した。リディア・コ(19)=ニュージーランド=が7アンダーで単独首位。

 諦めるには早い。スコアを3つ落とした野村は、4位から8位に後退。悲願のメジャー制覇は厳しくなったが「まだトップ10に入っているので、5打差でも(優勝の)チャンスはある」と闘志を燃やした。

 難条件でも安定していたプレーが狂い始めた。一つ伸ばして迎えた7番でボギーとし、8番も第1打をバンカーに入れて連続ボギー。頼みのパットも「(グリーンが)思ったよりも重く、距離感が合わなかった」と徐々に乱れ、後半は2ホールで3パットを叩いた。

 気持ちを入れ直した18番は第3打をピンそばにピタリ。好ショットで会場を沸かせ、バーディー締めで可能性をつないだ。強風が吹けば上位のスコアも大きく動く難コース。「あまり力を入れず、楽しく自分のゴルフをしたい」。39年ぶりの日本人メジャー制覇へ、自然体で挑む。

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