【全米プロ】松山、大会初の初日60台1アンダー!予選突破へ好発進


 ◆男子プロゴルフツアー・メジャー最終戦 全米プロゴルフ選手権第1日(28日、米バルタスロールGC=7428ヤード、パー70)

 【スプリングフィールド(米ニュージャージー州)28日=高橋宏磁】4年連続4度目の出場の松山英樹(24)=LEXUS=は不調だったショットが復活して3バーディー、2ボギーの1アンダー、69をマーク。自身大会初の初日60台での滑り出しで、海外メジャー3戦ぶりの予選突破へ好スタートを切った。2年ぶり3度目の出場の谷原秀人(37)=国際スポーツ振興協会=は10番から出て、前半9ホールを1アンダーで折り返した。

 持ち味の正確なショットを取り戻し、中盤以降は上位に迫った。松山は12番で3パットボギーが先行も、中盤の2つのパー5でしっかり取り返した。17番は残り64ヤードからの第3打を手前1メートルへピタリ。続く18番は、残り240ヤードからアイアンを豪快に振り抜き、ピン奥2メートルへ2オン。連続バーディーを奪って、首位と2打差の上位でハーフターンして大喝采を浴びた。

 最大の武器のアイアンショットの不調で6月の全米オープン、2週前の全英オープンと初の海外メジャー2戦連続の予選落ち。今大会から、4月のマスターズで7位に入るなど慣れ親しんだ「スリクソンZ945」アイアンに約2か月ぶりに戻した。その決断が的中し、全18ホールでパーオンを逃したのは3ホールだけ。フェアウェーを外したのも3ホール。後半の3番でも、残り176ヤードからの第2打をピン右5メートルにつけて伸ばして見せた。

 蒸し暑さの中、2人の“援軍”が背中を押した。東北福祉大ゴルフ部の恩師・阿部靖彦監督(54)が28日、4月のマスターズ以来の観戦に訪れた。スタート前の練習場で見守り「気になるところはない。うまいな、と思ったよ」とまな弟子の好調を感じ取っていた。

 さらに、俳優の渡辺謙(56)がテレビ番組の取材で25日から松山に密着。14年2月の米ツアーのプロアマ戦で同組で一緒にプレーした経験もあり、日本男子初のメジャーVへ向け熱い声援を送った。

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