公傷から復帰の佐伯が首位タイ浮上…同郷金藤の金に「うるっ」


 ◆女子プロゴルフツアー NEC軽井沢72第2日(12日、長野・軽井沢72G北C、6614ヤード、パー72)

 右手首痛で昨季を棒に振り、4月からツアー復帰した佐伯三貴(31)=日立アプライアンス=が復活Vへ首位に並んだ。20位から出ると6バーディー、ボギーなしで今季自己ベスト66。通算8アンダーとし上原彩子(32)=モスバーガー=ら4人とともに首位に立った。29位から出た横峯さくら(30)=エプソン=は68で回り3打差15位に浮上した。

 故郷の“後輩”に刺激を受け、佐伯がリーダーズボードを駆け上がった。リオ五輪競泳女子200メートル平泳ぎで、広島出身の金藤理恵(27)が優勝。引退危機を乗り越えた苦労を報道で知り「目がうるっとなった」。けがからの復活を目指す自分と重ねた。

 右手関節炎などにより昨年5月から欠場。公傷制度が適用されて4月から復帰したが、出場12試合で6戦が予選落ち。右手首痛が治らず、練習がしたくてもできないジレンマに陥った。

 先輩の一言で不安が消えた。ツアー通算41勝の森口祐子(61)から前週「練習なんて10球も打てば大丈夫。イメージを優先しなさい」と助言された。「今まで練習しすぎて迷走していた。1番手につき5球程度に抑えたら、いいイメージのまま臨める。感謝です」。今季自己最高の66に笑顔。13年フジサンケイ以来のツアー8勝目に挑む。(高橋 宏磁)

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