両親は音楽家、青木瀬令奈が2位急浮上で初Vを視野に


18番グリーンでボールを手にラインを読む青木瀬令奈

18番グリーンでボールを手にラインを読む青木瀬令奈

 ◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス第2日(26日、北海道・小樽CC、6494ヤード=パー72)

 首位と6打差の42位で出た青木瀬令奈(23)=三和シヤッター工業=が6バーディー、1ボギーでベストスコアの67で回り、通算3アンダーで4打差の2位に急浮上した。

 音楽家の両親に“愛の曲”を意味するセレナーデから瀬令奈と付けられた23歳が、試合の流れを大切にしてツアー初Vを目指す。1打差の2位で出た鈴木愛(22)=セールスフォース=が68で回り、7アンダーで単独首位。

 瀬令奈が、鮮やかに上位へと駆け上がった。7番パー3。163ヤードの第1打をピン奥約9メートルに置くと、下りのパットを沈めて3連続バーディー。「すごくいい流れだった」。42位からスコアを5つ伸ばして3アンダー。4打差2位に急浮上。

 勝負の流れをつかむことに重点を置く。「ボミさんとか、いつも上位の人は(つかみ方を)知っている」。年明けからスポーツ心理学の本を読み込み、ノートに書き留めるなど猛勉強。コース内の移動で歩幅やリズムを変えるなど試行錯誤した。この日はプロ転向後初めてバイザーからキャップに変更してスタート。4番でミスからリカバリーしてパーを奪うと「流れが変わったな」と思い、勢いを手放さないように再びバイザーに。すると、3連続バーディーにつながった。

 さらに6月のサントリーレディス最終日に68で回り、2位に入った時と同じ紺色のウェアを着用。25日夜から大胸筋に痛みを感じたが、薬を飲んで食い止めた。「サンデーバックナインでいかに気持ちと流れを持って来られるか」。初Vへと向かう流れをすでに奏で始めている。(浜田 洋平)

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