宇都宮出身・藤田、甲子園V作新学院に続いて栃木旋風だ!


通算4アンダーで5位タイの藤田さいき

通算4アンダーで5位タイの藤田さいき

 ◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス第3日(27日、北海道・小樽CC、6494ヤード=パー72)

 首位と5打差の5位で出た藤田さいき(30)=チェリーゴルフ=は4バーディー、2ボギーの70で回り、通算4アンダー。順位は変わらないが、トップと3打差に迫った。栃木・宇都宮市出身の30歳は夏の甲子園を制した同県代表の作新学院に続き、9月の国内メジャー・日本女子オープンでの活躍を狙う。出場3連続Vを目指す韓国のイ・ボミ(28)=延田グループ=、ツアー通算2勝の鈴木愛(22)=セールスフォース=が7アンダーで首位。

 熱い高校球児とは対照的な冷静さを見せた。この日、出場64人中37人がボギー以上をたたいた16番をパーセーブ。「よく耐えた。静かにやっています。『すごく頑張ってるな、私』と思う」。高速グリーンに手を焼く選手が続出する中、ツアー通算5勝の実力者は70で回り、4アンダー。5位のままトップとの差を3に詰め、舌も滑らかだった。

 21日に地元・栃木の作新学院高が54年ぶりに夏の甲子園で優勝。同校は家から自転車で約10分の距離で、北海高(南北海道)との決勝もテレビ観戦し「地元は大騒ぎだった」と身近な選手の活躍にうれしさは倍増。最速152キロのドラフト候補右腕・今井達也(3年)が脚光を浴びたが「今年は点を取れるし、打線もすごい」と野手陣にも注目していただけに、自分のことのように喜んだ。

 29日には日本女子オープン最終予選(神奈川・相模原GC)を控える。9月29日開幕の本戦会場は栃木・烏山城CC。「予選のことで頭がいっぱい。なんせ(本戦は)栃木県でやるので。同じ栃木として頑張ります」。最後の優勝は11年10月まで遡る。少しでも上位に食い込み、ゴルフ界でも“栃木旋風”を巻き起こす。(浜田 洋平)

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