石川遼、連続バーディー締めで意地の2位…史上最年少賞金8億突破


最終18番をバーディーで締め、ガッツポーズを見せる石川

最終18番をバーディーで締め、ガッツポーズを見せる石川

 ◆男子プロゴルフツアー フジサンケイ・クラシック最終日(4日、山梨・富士桜CC、7524ヤード=パー71)

 5位で出た2009、10年大会覇者の石川遼(24)=カシオ=は4バーディー、3ボギーの70で回り、首位と3打差の通算4アンダー2位でフィニッシュ。

 前週のRIZAP・KBCオーガスタに続く、自身初の2週連続優勝はならなかった。韓国の趙ミン珪(28)=フリー=が7アンダーで11年関西オープン以来のツアー2勝目。宮本勝昌(44)=ハートンホテル=が3アンダー6位に入り、史上9人目の生涯獲得賞金10億円を達成した。

 石川が意地の2連続バーディー締めで2位に食い込んだ。17番では第3打を1メートル半にピタリ。最終18番では3メートル半のバーディーパットを沈め、この日初めてこん身のガッツポーズが飛び出した。ツアー21人目の生涯獲得賞金8億円を史上最年少で突破。前日は連続ボギーをたたいた上がり2ホールで雪辱し「非常に収穫のある1週間だった。次(連覇の懸かる15~18日)のANAオープンが、すっご~い楽しみです」と晴れやかな表情を見せた。

 ショット直後の「声」が復調の証しだ。8番ではラフからの第3打で「あ~あ」とぼやき、18番の第2打では「早く落ちろ」と叫んだ。「声が出るのは距離感が分かって自分のスイングができている証拠。『GO!』って言ったのにオーバーしたら、ダサイじゃないですか。自信がないときは声が出せない」と明かした。

 次週は国内ツアーがなく「地元(埼玉)のコースでラウンドする」。その後はANA―に出場し、26日には日本ゴルフツアー機構の慈善活動で熊本地震の被災地を訪問。10月13日から米ツアー来季開幕戦のセーフウェーOPに出場する見通しだ。「本格的に米ツアーに戻るので、それに向けて頑張りたい」。腰痛からの主戦場復帰へ、着実に歩みを進める。(勝田 成紀)

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