笠、初1億円見えた!単独3位以上で確定


1番ティーショットを放つ笠。通算7アンダー4位に付けた

1番ティーショットを放つ笠。通算7アンダー4位に付けた

 ◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン第2日(24日、宮城・利府GC)

 賞金ランク2位の笠りつ子(28)=京セラ=が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算7アンダーで首位と4打差の4位へ浮上した。今大会で単独3位以上なら日本人11人目の年間獲得賞金1億円突破が確定。今季3勝目の通算6勝目へ逆転を目指す。65のベストスコアをマークした韓国の申ジエ(28)=スリーボンド=が単独首位に浮上した。

 夏日の宮城で、笠のバーディーラッシュが観客を熱くさせた。ショット、パットがかみ合ってこの日、日本人最少タイの67。「17番の3パットボギーを除けば、いい感じでしたね。長い(バーディーパット)のが2つ入ってくれたのが良かったですね」。4番で8メートル、6番で10メートルを沈めると、後半も14番で4メートル、15番で3メートルを冷静にねじ込んだ。首位の申が11アンダーまで伸ばしたが「どうにかなる。私は私で強い気持ちで戦います」と言い切った。

 夢の大台がモチベーションだ。3年前から携帯電話の待ち受け画面は1億円の札束の画像。それを見て自らを奮い立たせてきたプロ11年目の28歳は、今季2勝で年間獲得賞金は9551万7166円と自己最高を更新中。初の1億円突破も目前で、賞金ランクでも首位のイ・ボミと約4200万円差の2位だ。

 8月のニトリレディスではボミとのプレーオフを制し、日本勢の4日間大会連敗記録を11で止めた。「韓国勢ハンターになりたい? もちろん、それは開幕から思っていることなので」。今大会も首位に申、3位に李、4位にキム、7位にアンと“韓国包囲網”が敷かれたが「その中で私が行ければいい。ピンを狙っていきますよ」と不敵に笑った。

 過去5勝中3勝が最終日の逆転V。12年のヤマハレディースでは7位から4打差を逆転した。「今夜も行きます」と、今週2度目の韓国料理で栄養補給。コースでも実力派韓国勢を平らげる。(榎本 友一)

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