谷原、賞金ランクトップ返り咲き!池田勇とのPO制し初の賞金王へ前進


 ◆男子プロゴルフツアー 平和PGM選手権最終日(6日、千葉・総武CC総武C、7214ヤード=パー70)

 賞金ランク2位の谷原秀人(37)=国際スポーツ振興協会=が、通算12アンダーで並んだ賞金ランクトップの池田勇太(30)=日清食品=とのプレーオフ(PO、18番の繰り返し)を制し、今季3勝目、通算14勝目を大会連覇で飾った。首位から出たが逆転を許すと、16番から2連続バーディーで追いつき、PO2ホール目でバーディーを奪って勝負を決めた。優勝賞金4000万円を獲得し、賞金ランクは池田勇を抜いて3週ぶりにトップに返り咲いた。

 初の賞金王を目指す谷原が、東北福祉大の7学年後輩の池田勇とのPO一騎打ちを制し、賞金ランクトップの座を奪還した。「まさか優勝できるとは思っていなかった。切羽詰まっていたが、諦めの悪い男で良かった」

 単独首位で前半を折り返したが、10番のダブルボギーで「メンタルが崩壊しそうだった」と失速し、12番では3位まで後退。16、17番の連続バーディーで池田に追いついた。PO2ホール目はティーショットがバンカーへ。12~14年平均パットランク1位(今季は3位)の名手は「自分が決めなきゃ終わらない」と6メートルのフックラインを読み切り、自身初の大会連覇とシーズン3勝目を決めた。

 賞金王となり、男子ツアーを盛り上げたい。マスターズは年末の世界ランク50位以内のほか日本ツアーの賞金王も特別招待されてきたが、14年の小田孔明(56位)で途切れた。「(例えば)松山がけがをした時に、マスターズに日本人がいないのは寂しい。(各国の)ツアーから1人は出られるように(日本ゴルフツアー機構会長の)青木(功)さんにお願いしたい。賞金王の価値が薄れるのでは?という思いもある」。さらに「松山ぐらいの選手を日本ツアーで出せるように、自分たちが底上げしないといけない」と続けた。

 3週ぶりに賞金ランクトップの座に返り咲いたが、2位の池田勇との獲得賞金の差は1268万6667円。残り4試合は全て優勝賞金4000万円のビッグトーナメントだ。池田勇との決勝ラウンド同組対決は、今大会2日間で1勝1敗、通算成績も5勝5敗2分け。PO後に「いい勝負だったね。また来週から頑張りましょう」と握手を交わした。(勝田 成紀)

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