イ・ボミ単独インタ「結婚まだ後かな」「東京五輪出たい」


本紙のインタビューに答え、韓国の若者の間で流行している「小さなハート」ポーズを見せたイ・ボミ

 女子プロゴルフで2年連続賞金女王に輝いた韓国のイ・ボミ(28)=延田グループ=が8日、スポーツ報知のインタビューで、結婚観や理想の男性像、東京五輪への思いなどを語った。この日は用具契約を結ぶ本間ゴルフのクラブ研究センター(山形・酒田市)で、新クラブをテスト。3年連続賞金女王と女子ツアー史上初の「平均ストローク60台」を目標に掲げた来季へ向け、早くも始動した。

 今季は11戦連続トップ5入りなどツアー記録を次々と塗り替え、2年連続の賞金女王にも輝いた。しかし、ボミにとっては「本当にしんどかった」一年だった。

 「昨季初めて賞金女王になって、みんなが期待してくれた。でも、私がトップ5に入って満足しても、『優勝していない』ってスランプみたいに言われたりもする。常に優勝を期待されるプレッシャーが、一番しんどかった。来季は賞金女王より、平均ストローク60台を目指したい。今まで一人も達成していないことだから、頑張りたい」

 韓国で活躍していた頃は「28歳で結婚したい」と夢見ていた。28歳となった今の結婚観を聞いた。

 「もう28歳になっちゃいましたね、アハハ。22歳の時はずっと韓国でプレーすると思っていたし、早く結婚したかった。でも、今は(結婚する)相手もいないし、日本に来てここ(賞金女王)までなれるとも思っていなかった。ゴルフが楽しいし、選手としても一番いい時。結婚はまだ後かな」

 今はゴルフが恋人。結婚も「何歳までには」と考えてはいないという。

 「(言ったら)その通りにならないと困るじゃないですか(笑い)。私が結婚するといううわさもあるみたいだけど、恋人もいないから心配しないでね。ファンの皆さんに『彼氏がいます』って言ったら『プレーを真剣にしていない』って言われちゃうんじゃないかな。私は真剣にゴルフしてますっ! 好きな男性のタイプは、優しくて、リーダーシップがある人かな?」

 今季はリオ五輪出場を目指して海外メジャーにも挑戦したが、世界ランク17位にとどまり、同トップ10に5人が名を連ねる超激戦の韓国代表にはなれなかった。目指すは20年東京五輪だ。

 「リオで(ジュニア時代から親交のある)インビ(朴仁妃)が金メダルを取って本当に感動した。私が五輪に行きたいと言った後、たくさんの人が『頑張って』と応援してくれてうれしかった。4年間けがをしないようにして、頑張って東京五輪に出場したい。日本代表の人がいても、私も応援してくれますか?」

 ◆今季のイ・ボミ 開幕2戦目のヨコハマタイヤPRGRレディスで今季初優勝。2勝目のアース・モンダミンカップまで、出場11試合連続トップ5入りの女子ツアー歴代最多記録を樹立。開幕戦(6位)からの出場12試合連続トップ10入りも歴代最多記録となった。海外メジャーは、ANAインスピレーションで10位と健闘。日本で5勝を挙げ、獲得賞金1億7586万8764円で2年連続賞金女王を獲得。平均ストローク部門で70.0922のツアー新記録を更新したほか、パーセーブ率、パーオン率、リカバリー率、メルセデス・ランキングの6冠を獲得。

 ◆イ・ボミ 1988年8月21日、韓国・水原市生まれ。28歳。12歳からゴルフを始め、2007年にプロ転向。10年に韓国ツアーで賞金女王を獲得。11年から日本ツアーに参戦し、12年の「ヨコハマタイヤPRGRレディスカップ」で初優勝。15年に7勝を挙げて初の賞金女王を獲得。16年も5勝し2年連続賞金女王。日本ツアー通算20勝(メジャー2勝)。158センチ、56キロ。

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