松山、悔しい2位!通算19アンダー


 ◆米男子プロゴルフツアー SBSチャンピオンズ最終日(7日、米ハワイ州カパルア・プランテーションC、賞金総額610万ドル=約7億760万円、優勝118万ドル=約1億3688万円)

 首位と2打差の2位で出た松山英樹(24)=LEXUS=は1イーグル、4バーディー、3ボギーの70で回り、通算19アンダー、2位で終えた。直近6戦4勝で2位が2回と“連対率”は驚異の100%だが、2戦とも“松山キラー”のジャスティン・トーマス(23)=米国=に屈した。今季の賞金ランクはトップ、世界ランクは6位をキープしている。

 悔しさに満ちた2位だった。トーマスに1打差に迫った15、16番。松山はともに3メートルのバーディーパットを外した。冷静さを保った相手と対照的に、17番では3パットのボギー。「追いつけるところで追いつけなかった。余裕を与えてしまった」。米ツアーでは昨季最終戦途中から続いた連続60台が13ラウンドで止まった。

 直近6戦で4勝、2位が2回という安定感だが、負けた2戦で優勝したのがトーマスだ。1番で1メートル半、4番は2メートルのパーパットを外し「前日まで入っていたパットが決まらなかった。序盤からトーマスを苦しめたかった」と“キラー”に屈した。昨年12月のヒーロー・ワールドチャレンジは優勝したものの、最終日は73。2戦連続で最終日に崩れ「気持ちの問題かも」と重圧の中で安定感を失った。

 それでも意地は見せた。14番でラフから残り20ヤードの第2打をふわりと浮かせてイーグル。2日連続で米ツアー公式サイトの「ショット・オブ・ザ・デー」に選ばれ、賞金ランクトップを維持した。昨秋の好調時に繰り返したのは「パットが入ってくれた」という言葉。裏を返せばパットが入れば勝てるということだ。

 米ツアー日本男子単独最多の4勝目と、日本男子初の同一シーズン複数Vはお預け。「いいところまでいけた。そんなに落ち込んでいない」。次戦は12日開幕のソニーオープン(米ハワイ州ワイアラエCC)。日本人初の海外メジャーVを目標に定め、4月のマスターズまでに課題を埋める。

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