◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス第2日(27日、奈良・オークモントGC)
72位で出た韓国のイ・ボミ(28)=延田グループ=が7バーディー、1ボギーの66で回り、通算4アンダーで首位と3打差の9位に急浮上した。今季は未勝利で賞金ランク19位と苦しんできたが、昨年6月以来の1日6アンダーで自己最高のジャンプアップ。来月のサントリーレディスで大好きな宮里藍とのV争いを熱望し、昨年11月以来のツアー通算21勝目を狙う。台湾のサイ・ペイイン(26)=京豊エンジニアリング=、韓国の全美貞(34)=眞露=が首位。
鮮やかな真っ黄色のウェアにボミの笑顔が映えた。今季不調の要因だったアイアンショットがさえ、66の4アンダーで3打差9位。「藍ちゃんみたいになりたかった」。大好きな宮里のように1打を大切にして結果が出た。
前週の予選ラウンド2日間は藍と同組。自身は不調が続き「引退を考えたこと、ありますか?」と疑問をぶつけた。すると、藍は「もう1年、頑張ろうと思う」と驚きの返答。今季限りか、来年も含めて1年なのか理解できなかったが、26日に引退が発表された。
「ずっと藍ちゃんのことが頭にあった」と複雑な思いを胸にプレー。高校時代は身長158センチの自身より3センチ低い藍のプレーやファン対応にも憧れた。「本当に大好き」。前週もらったサインは宝物。ボミのサービス精神は、藍から学んだものだった。宮里が出場するサントリーレディスでは「優勝争いができれば最高」と対決を熱望。日本ツアー20勝のうち、自己最大差逆転Vは3打差(過去2回)。「1打でもいいショットができるように頑張る」。まずは今季初Vでとびきりの笑顔を見せる。(浜田 洋平)