藤本、結婚後初V 賞金1億円で夫婦ゲンカも解決だ


同級生対決を制し優勝した藤本(右)は小平と握手を交わす

同級生対決を制し優勝した藤本(右)は小平と握手を交わす

 ◆男子プロゴルフ ネスレ招待 日本プロゴルフ マッチプレー選手権レクサス杯最終日(20日、北海道・恵庭CC)

 日本選手32人によるツアー外競技は準決勝2試合に続いて決勝が行われた。藤本佳則(27)=国際スポーツ振興協会=が小平智(27)=Admiral=との同級生対決を2アップで制し、大会初優勝。祐未(ゆうみ)夫人(29)とは1週間前にけんかをして遠征中は連絡を取っていなかったが、14年1月の結婚後“初V”となる仲直りの賞金1億円を手に入れた。

 幸運の神様・ビリケン似の藤本が国内最高額の賞金1億円を手にした。決勝は2番のイーグルから勢いに乗り3ホール連続でポイントを取ると、最終18番で小平の6メートルのバーディーパットが外れ、勝負あり。「しっかり努力していれば、こういう時に優勝できるんだな」と感慨に浸った。

 北海道遠征の出発直前、ささいなことから夫婦げんかをして、普段は頻繁に連絡を取り合う夫人とは大会中、一度もメールすら交わさなかった。お盆の時期に合わせて家族で出掛けた墓参り。なかなか起きてこない藤本に対し、東北高ゴルフ部で1学年先輩だった夫人がイライラ。「お互いに何も言わずにこっちに来てしまった…」と心の中に引っ掛かるものがあった。

 13年10月のツアー2勝目以来、結婚後&2歳と1歳の男児のパパとなってから“初V”。奈良の自宅で帰りを待つ家族に「いい報告ができる。これで嫁の機嫌が悪かったらどうしようもないですね」と仲直りには十分すぎる額を持ち帰った。今大会は「勝者よ、世界への扉を開け」と題される。「米国に行きたい思いはある。賞金王を獲得して、そのルートで行ければ」と海外挑戦にも目を向けた。(岩原 正幸)

最新のカテゴリー記事