畑岡奈紗パパ涙「こんな日が来るとは」


大会連覇を達成した畑岡は、父・仁一さんと喜び合った

大会連覇を達成した畑岡は、父・仁一さんと喜び合った

 ◆女子プロゴルフツアー 国内メジャー第3戦 日本女子オープン最終日(1日、千葉・我孫子GC)

 首位から出た畑岡奈紗(18)=森ビル=が8バーディー、1ボギーのベストスコア65で大会最多アンダーパーの通算20アンダーで制した。2週連続Vで18歳261日での最年少メジャー2勝目、通算3勝目。来季の米ツアー再挑戦を表明し、20年東京五輪金メダル獲得を目指す。

 畑岡の両親は連覇の歓喜を分かち合った。アテストを終えた直後のまな娘と父・仁一さん(52)、母・博美さん(47)が次々に抱き合った。父は「(米国で不調だった)2、3か月前を思うとこんな日が来るとはまさか信じられない…。よくやったなの一言」と2週連続の男泣き。「1年で心も体も一回り大きくなった。米ツアーでの経験がたくましくさせてくれたんだと思う」と目を細めた。

 昨年大会はキャディーとして歴史的瞬間に立ち会った母は、ロープの外から雄姿を見守った。「すごく落ち着いてプレーしていた。これまではミスをすると、あっ…ていうことがあったけど、小俣キャディーのおかげで切り替えがうまくできていた」と感謝した。

 畑岡は来季の米ツアー出場権を目指し、11月末から最終予選会に出場予定。初参戦の今季は言葉の壁や移動、時差などに苦しみ、18戦で予選通過6戦のみで賞金ランク136位と低迷。1度帯同した父は「娘は祖母からもらった醤油(しょうゆ)の封を切らなかった。与えられた環境の中でやるんだ…という強い覚悟を感じた。これからの道は奈紗が決める。最大限のサポートをしたい」と来季の米ツアー再挑戦を応援した。(榎本 友一)

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