斉藤拳汰、スコア改ざんで10年間出場停止「ゴルフの精神」に反する重大な違反


 国内男子ツアーを統括する日本ゴルフツアー機構(JGTO)は6日、下部ツアー大会でスコアカードに実際より少ないスコアを書き入れたとして斉藤拳汰(けんた、20)=フリー=を10年間の出場停止とする処分を発表した。

 JGTOによると、斉藤は10月13日に埼玉県で行われた太平洋クラブ・チャレンジで、マーカーが記載したスコアを消しゴムで消して書き直し過少申告した。1番ホールで実際に回った6打を5打と書き直すなど、2か所にわたり改ざんした。ゴルフ規則第1章に規定する「ゴルフの精神」に反する重大な違反行為であり、懲戒・制裁委員会は除名処分も検討したが、本人が20歳と若く、今回の行為を認め反省していることなどを考慮し長期の出場停止とした。

 1999年のJGTO発足後では、2006年に中西雅樹(当時22)が日本オープン最終予選会でスコアを改ざんし「5年間の出場停止&制裁金200万円」の処分を科されたが、これを上回る史上最長の出場停止期間となった。斉藤は鳥取緑風高出身で、14年には鳥取県アマゴルフで優勝。今季は下部ツアー7試合に出場していた。

 ◆過去のスコア改ざん 女子では06年、日本女子プロゴルフ協会のツアー出場権をかけた予選会で滝浪愛(当時26)を10年間の資格停止に加え、レッスン活動なども禁止する処分を下した。

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