前回、飛距離をアップさせるために、シャフトの先についたバットを「リトル自分」が振るイメージが大切で、それがフェースターンであることを説明しました。今回も、この練習器具を使ってレッスンします。
インパクトの後、フォローでは左脇を締めることを意識しているアマチュアは多いのではないでしょうか。それは「勘違い」です。
左の写真を見てください。左脇が締まっているとバットは振れていません。バントしてしまっています。ゴルフクラブで言えばフェースターンしていない状態です。バントでは絶対にホームランは打てません。
次に右の写真です。左脇が開いてバットが振り切れているので、ホームランが打てます。左脇は締めるのではなく、開く。これにより、左肩が止まることなく、正しいフェースターンができます。
メジャーリーガーのイチロー外野手のネクストバッターサークルでの素振りを思い出してください。左打者のイチロー選手はバットを右手だけで持って大きなフォローをつくっていますよね。
このイメージを持って素振りをしましょう。ダウンスイングで右手を離し、左手だけで大きなフォローをつくる。そうすると「リトル自分」がバットを振り切っているので、ホームランが打てるのです。(取材、構成・竹内 達朗)
◆森 守洋(もり・もりひろ)1977年2月27日、静岡・下田市生まれ。37歳。下田北高(現下田高)でゴルフを始め、卒業後、米カリフォルニア州サンディエゴで修業し、20歳でプロ転向。22歳で帰国。「ダウンブローの神様」と呼ばれる陳清波(83)に師事し、理論を磨いた。2011年、賞金シードを逃すなど低迷していた原とコーチ契約を結び、飛躍を陰で支えた。東京ゴルフスタジオ主宰。172センチ、70キロ。
◆東京ゴルフスタジオ 室内に5打席、スイング解析機、バンカー・アプローチエリア、トレーニングスペースなどを、屋上に練習グリーンなどを備える。森コーチを始め7人のスタッフの指導は分かりやすく、楽しいと評判。入会金1万円、月会費2万~3万円、メンバーレッスン料(40分)は2000円(いずれも税別)。詳細は同スタジオ(TEL03・5314・1551)へ。所在地は東京・三鷹市北野4の5の41。