松山マスターズ初制覇へ完全生中継…TBS系初の試み 来月5日開幕


 男子プロゴルフの今季メジャー初戦、マスターズ(4月5~8日・米ジョージア州オーガスタナショナルGC)で、放送局のTBSがBSも含めて大会4日間連日8時間を超える生中継を行うことが28日、分かった。1976年の同大会中継開始から初の試み。日本男子初のメジャー制覇に挑む松山英樹(26)=LEXUS=ら過去最多4人の日本勢が集い、大会4勝のタイガー・ウッズ(42)=米国=も3年ぶりの出場でチケットも急騰と近年にない盛り上がりを見せている。

 地上波とBSでマスターズ初日の5日、日本時間午後11時56分から6日午前8時17分まで生中継。スタッフも増員し、最終日まで大会史上最大の計32時間以上。CSを除けば日本のメジャー放送史上最大級の生中継だという。中継を手掛ける岡田浩一プロデューサー(52)は「ゴルフの世界最高の夢舞台をライブで一人でも多くの視聴者の方にお届けしたい」。

 見どころ満載だ。日本勢は米ツアー5勝の松山に昨年の日本ツアー賞金王・宮里優作(37)、池田勇太(32)、小平智(28)の4人。「4選手はスタートからホールアウトまでほぼ全てを。松山選手のメジャー初優勝もお届けできたら」と岡田氏。海外勢では今季2戦連続トップ5入りと復調したウッズが3年ぶりに参戦。大会3勝のフィル・ミケルソン(47)=米国=も今月、3年ぶりのツアー通算43勝目を挙げた。「余すところなくたっぷりとお届けします。寝不足にご注意を」と岡田氏。13時間の時差はあるが、ゴルフファンならずとも歴史的瞬間の目撃者となるチャンスだ。

 ◆マスターズ 1934年にボビー・ジョーンズらが開催した「オーガスタナショナル招待」が起源。大会名は39年に「マスターズ」へ改称。4大メジャーで唯一、毎年同じコースで開催。40年からは毎年4月1週目の開催に。出場者数が最少のメジャーで出場条件は歴代優勝者、年末の世界ランク50位以内、大会前週の世界ランク50位以内などがある。今年は87人が出場予定。日本勢4人の出場は02、03、11年大会と並んで最多。01年の伊澤利光と09年の片山晋呉の4位が日本勢最高で、松山は15年の5位が最高成績。優勝者には、オーガスタナショナルGCの会員の証しのグリーンジャケットが贈られる。

 ◆17年大会VTR 最終日の優勝争いは、最終組で回った親友同士のジャスティン・ローズ(英国)とセルヒオ・ガルシア(スペイン)の一騎打ち。通算9アンダーで並んだプレーオフ1ホール目で、バーディーを奪ったガルシアが初優勝。10代から注目されて「神の子」と呼ばれた37歳は、74度目の挑戦で悲願の初メジャーVをつかんだ。28位で出た松山は、最終日のベストスコア67をマークし、11位で今年の大会の出場権を獲得した。

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