◆女子プロゴルフツアー 中京テレビ・ブリヂストンレディス 第2日(19日、愛知・中京GC石野C=6441ヤード、パー72)
「セクシークイーン」と呼ばれる韓国のアン・シネ(27)は6バーディー、4ボギーの70で回り、通算3アンダーとして、40位から首位と5打差の9位に急浮上した。
日本ツアーでは今季初、昨年10月の樋口久子・三菱電機レディス以来7か月ぶりの予選通過。「ありがとうございます! カムサハムニダ!」と日本語と韓国語を交え、満面の笑みを見せた。
この日、アン・シネは3番目に早い午前7時18分にスタート。未明まで雨が降っていたため、レインウェアを着込んで登場。1番のティーグラウンドでレインウェアのパンツを脱ぎ、長袖の上着を身につけてドライバーショットを放った。1番をボギー発進とした後、上着も脱いで、白のノースリーブシャツ、ホットパンツのウェアでプレーすると、調子と注目度は上昇。大ギャラリーがアン・シネを追った。「歓声が大きくて、うれしかった」と応援を力に変えて発奮。強風で多くの選手が苦しむ中、スコアを2つ伸ばし、40位から9位に躍進した。「きょうは入れなければいけないパットが決まった。バーディーチャンスも半分以上、決められた」と、胸を張った。
今季、日本ツアー3度目の参戦。4月のKKT杯バンテリンレディスは64位、先週のほけんの窓口レディースは58位で、いずれも予選落ちしたが、ようやく今季初めて決勝ラウンドに進出。「きょうのようにいいプレーをしたい。明日はワサビ色のシャツと白のスカートでプレーします」と恒例となった“勝負服”を予告しつつ最終日(20日)への意気込みを明かした。
首位スタートのルーキー小祝さくら(20)が2バーディー、1ボギーの71と踏ん張り、通算8アンダーで首位をキープ。「黄金世代」と言われる今季ルーキーの一員が初優勝に王手をかけた。1打差2位に穴井詩(30)と台湾のテレサ・ルー(30)。さらに1打差の4位に上田桃子(31)らが続く。