田代猛が初出場で初優勝「ミスをしてもくさらず、我慢するのがスタイル」


初出場優勝に喜ぶ田代猛

初出場優勝に喜ぶ田代猛

 ◆第7回 報知シニアアマゴルフ選手権 最終日(13日、神奈川・箱根カントリー倶楽部)

 首位に1打差の4位で出た田代猛(62)=東名厚木=が4バーディー、3ボギーの71で回り、通算3オーバーで初出場初優勝を果たした。首位で出た志村幹夫(63)=大洗=は73で通算4オーバーの2位となり、第5回大会以来となる2度目の優勝を逃した。

 晴れやかな表情だった。トロフィーを抱いた田代は「初めて出た大会で優勝できて非常にうれしいです」と笑顔をみせた。

 前日のホールアウト後とこの日のスタート前に練習場でスイングを微調整し、ショットが安定。前半をパープレーでまとめ、16番でボギーをたたいてもすぐに気持ちを切り替えた。「我慢するのが自分のプレースタイル。ミスをしてもくさらず、(チャンスが)次に来るという考えでやっていました」。71でホールアウトすると、首位を走っていた志村が後半、3オーバーと崩れて逆転。「前半、志村さんに2打差をつけられていたし、追いつけないと思っていました」と驚いた。

 15歳の時、自宅近くのゴルフ場でキャディーのアルバイトをしながら練習。川崎市工(現川崎総合科学高)を卒業すると専大ではゴルフ部に入り、2学年下の羽川豊らとプレーした。卒業後は大学職員になり本格的なプレーから離れていたが、30歳になると休日に大会出場するようになり、50歳を過ぎてからはシニアの大会にも出場。「普段は練習はしていません。試合に出ることが練習です」。日本シニアオープン、報知アマ、ファンケルクラシックなどの大会にも顔を出して腕を磨く。

 今大会の優勝で来年3月のハワイアマゴルフ選手権への出場権も獲得。「自信になりますね。体に気をつけて、精進していきたいです」とさらに上を目指す。

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