NBAのカリーが米男子ゴルフ「エリーメイ・クラシック」に2年連続で参戦


2年連続で米男子ゴルフの下部ツアーへの参戦を表明したNBAウォリア―ズのステフィン・カリー(USPGA提供)

2年連続で米男子ゴルフの下部ツアーへの参戦を表明したNBAウォリア―ズのステフィン・カリー(USPGA提供)

 米男子ゴルフの下部ツアーは31日、米プロバスケットボールNBAのウォリアーズのポイントガード(PG)ステフィン・カリー(30)が、8月にカリフォルニア州で開催されるエリーメイ・クラシック(9~12日・TPCストーンブレイ)に2年連続で出場することを発表した。

 カリーは同ツアーを通じて「ウェブドットコムツアーの選手は17年に僕を歓迎してくれたね。ロープ内で一緒にプレー出来たのは最高の経験だったよ。ゴルフは僕の人生でこれまでにない経験をもたらしてくれていて、8月にまたプレーするのが楽しみだよ」などとコメントした。

 初出場した昨年大会は、2日連続74で8オーバーで予選落ち。それでも、大会史上最多となる観客動員を記録するなど、人気抜群のNBAのスーパースターは大会盛り上げに一役を買っていた。今年もアマチュアとしてスポンサー推薦枠での出場となる。「17年の彼のデビューにより大会は驚くべき成功を収め、ウェブドットコムツアーに数え切れないほどの新しいゴルフファンをもたらしました。ステフィンは世界中の子供達のお手本で、スターでもあります。18年もプレーしてくれることを光栄に思います」と、トーナメントディレクターのトリシュ・グレゴヴィッチ氏は歓迎する。

 元NBA選手の父デル・カリー氏(54)から幼少時にゴルフを教わり、バスケとともにのめりこんだ。シーズン中もプレーするほどバスケ界指折りのゴルフ好きで、プロ級の腕前を誇る。

 本業では、独特なクイックモーションからの3ポイントシュートが最大の武器のイケメン司令塔だ。常人離れしたシュートレンジの広さを誇り14―15年、15―16年と2季連続MVPを受賞。今年まで4季連続でファイナルに進出し、40年ぶりの頂点へ導いた15年、17、18年と栄冠を勝ち取っている。

 191センチの長身で抜群の運動神経を誇り、NBA引退後のプロゴルファー転身も「考えたことがある」。父とは、バスケよりもゴルフのことについて語り合う機会が多いという。「ゴルフは人を謙虚にさせ、また忘れられない最高の瞬間を与えてくれる」とカリー。希代のクラッチシューターは初の予選突破を果たし、芝生の上でも観客を驚かすか。「これはなかなか出来ない経験だよ。アドレナリンが溢れるね」。世界屈指のトップアスリートの異例の二刀流挑戦は、今年も世界中から注目を集めそうだ。

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