首位と1打差の2位からスタートした池田勇太(32)=フリー=が8バーディー、2ボギーの66で回り、通算8アンダーで逆転優勝した。
地元の東北福祉大出身の池田は2011年東日本大震災と今年の西日本豪雨災害の被災地に本賞金の500万円全額を寄付することを明かした。勢いに乗って次戦の今季海外メジャー最終戦の全米プロ選手権(8月9~12日)に挑む。約2か月ぶりに実戦復帰した片山晋呉(45)=イーグルポイントGC=は3位。
ゴルフ界の「若大将」と呼ばれる池田は、学生時代を過ごした宮城県で行われたチャリティー大会を制し、温めていたプランを明かした。今大会の優勝賞金は500万円。「賞金を全額、東日本大震災と西日本豪雨災害の被災地に寄付します。何位になっても、その賞金を寄付しようと思っていた。一番大きな金額を寄付できてよかった」と話した。
その上で、笑顔で付け加えた。本賞金とは別に優勝者には特別賞金200万円が贈られる。「こちらの200万円はいただきます。国分町(仙台の繁華街)に行かなければいけないので」。表彰式を見守った大観衆を沸かせた。
海外メジャー第3戦の全英オープン(19~22日)→第2の故郷のミニトーナメント→海外メジャー最終戦の全米プロ選手権(8月9~12日)という豪快なローテーション。「(51位の)全英オープンは悪くなかったし、ここで弾みをつけられた。このまま全米プロ選手権に行きたい」と胸を張った。(竹内 達朗)