ウッズ、米最高勲章 パーマーとニクラウスに続くゴルフ界3人目 


 ドナルド・トランプ米大統領(72)は15日、米男子プロゴルフツアーの海外メジャー初戦・マスターズ(11~14日、オーガスタナショナルGC)で11年ぶりメジャー15勝目を飾ったタイガー・ウッズ(43)=米国=に、米政府が市民に与える最高の賞「大統領自由勲章」を授与することを明かした。ゴルファーとしては3人目。大統領は自身のツイッターで、ウッズに電話して祝福したことと合わせて発表した。

 マスターズでの復活優勝で世界中に感動を呼んだウッズに、米国市民に与えられる最も名誉な章が贈られる。トランプ大統領は理由について「スポーツにおいて、そして、もっと重要なこととして人生において、信じ難い成功とカムバックを果たした」と説明。4度に及ぶ腰の手術や不倫スキャンダルなど私生活のトラブルを乗り越え、再び頂点に立ったスーパースターをたたえた。

 大統領自由勲章は、国の安全や平和、文化活動で大きな功績を残した人に授与される。ゴルファーでは、メジャー7勝、米ツアー通算62勝を挙げ「キング」と呼ばれたアーノルド・パーマー(故人)、歴代最多メジャー18勝、米ツアー73勝の「帝王」ことジャック・ニクラウスに次いで3人目の受章となる。

 ゴルフリゾートを保有するなど、大のゴルフ好きのトランプ氏は、ウッズと時折ゴルフをする間柄で2月にも一緒にラウンドした。マスターズ最終日(14日)もテレビ観戦し、「2ホール残してリードだ。わくわくする。テレビをつけて!」「最終ホールを見ている。すごい!」とツイッターで実況していた。優勝直後には「おめでとう! 真の偉大な王者だ」と祝福した。

 一夜明けてもフィーバーは続く。地元紙のオーガスタ・クロニクルは「彼の叫びを聞け」という見出しで18番でウィニングパットを決めて、雄たけびをあげたウッズの写真を1面トップで紹介。「完全なるカムバックを遂げた」と伝えた。

 米ニューヨークポスト電子版は長年ウッズを支え、現在もウェア契約をするナイキ社に関し「ウッズへの信頼がついに報われた」と報じた。ナイキ社がアップした「Same Dream(同じ夢)」という題名の51秒間の動画は14、15日の2日間で2460万回も再生されたという。数々のトロフィーに、勲章が加わる“タイガー狂騒曲”はとどまるところを知らない。

 ◆大統領自由勲章 連邦議会が授与する「議会名誉黄金勲章」と並んで、米国で最高位の勲章。毎年独立記念日の7月4日前後に授章式が行われ、米国大統領が授与する。過去の受章者にはムハマド・アリ(ボクシング元世界チャンピオン)、ヘレン・ケラー(教育家)、ウォルト・ディズニー(ディスニーリゾートの創立者)、マザー・テレサ(カトリック教会聖人)、トム・ハンクス(俳優、映画監督)ら、そうそうたる人物が名を連ねる。

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