男子プロゴルフツアーの国内開幕戦、東建ホームメイトカップは18日から4日間、三重・東建多度CC名古屋(7081ヤード、パー71)で行われる。プロ50年目を迎えた尾崎将司(72)=I.S.T=は、プロアマ戦で観客を前に「ジャンボ尾崎が大復活する」と宣言した。
平成最後の大会も主役はオレだ! プロアマ戦のスタート前、司会者からマイクを向けられた尾崎将は、約500人を前に復活を誓った。
「タイガー(・ウッズ)も大復活したし、ここでジャンボ尾崎が大復活すると…誰も思ってない(観客笑い)。思ってるのはオレだけ。プロ50年? 半世紀だね。昭和、平成を駆け抜けてきた。(でも)だんだん忘れられるよね」。平成元年(89年)から最多55勝を積み上げた男の言葉は重みがあった。
俳優の渡辺裕之(63)、女子ツアー41勝の森口祐子(64)らと回った雨中のラウンドでは、1番パー4で残り約30ヤードの第3打をウェッジでピン20センチに寄せ“お先に”パー。往年の技は健在だ。
報道陣の前では「手探り状態だよ。楽しみ? まだそこまで(求めるの)は欲張りだ」としながら、「振る力が去年より強くなってきている」と手応えを口にした。昨年11月後半からオフに入り、素振りを1日平均200回行った。「去年までだと(ラウンド)後半に振りの弱さを感じたが、今日は最後まで振れた」とも。「多少、結果が出ないとさみしい。前向きな自分があるのは納得できる部分だね」と続けた。
マスターズで11年ぶりメジャー15勝目を飾ったウッズについても「見事だった。格が違う。総合力やゴルフ頭脳、フィーリング、(パッティングの)タッチはタイガーがNO1だ」と語り、刺激を受けた。
昨年は7戦に出場し、予選通過は13年4月までさかのぼる。尾崎将は「いいプレー、納得するプレーをトーナメントでやるのが希望だよね。夢じゃなくてね。夢はかなえられないことも多いが、希望はかなえられる」。野球界のレジェンド・イチロー元外野手(45)は先月バットを置いたが、ゴルフ界のレジェンドは新元号・令和でも走り続ける。(岩原 正幸)