男子プロゴルフツアーの国内開幕戦、東建ホームメイトカップは18日から4日間、三重・東建多度CC名古屋(7081ヤード、パー71)で行われる。
4年連続で最終戦までもつれている賞金王争いは、今季も混戦模様だ。昨季、身長165センチでツアー歴代最小賞金王となった今平周吾は公私ともに充実。都内で婚約者・若松菜々恵さん(23)との新生活も始め、正確なショットを武器に今季は「3勝」が目標。04~06年の片山晋呉以来の2年連続賞金王に挑む。
昨季は1973年のツアー制施行後、2番目に多い計13人の初優勝者が誕生し、世代交代を印象づけた。最多2勝の市原弘大(36)と秋吉翔太(28)、メジャーの日本オープンで初優勝を飾った稲森佑貴(24)、186センチの飛ばし屋・星野陸也(22)は今季、賞金王争いが期待される。
ファンが待望するのは通算14勝の石川遼の16年8月以来となる復活Vだろう。選手会長2年目を迎え、苦しんできたドライバーショットが復調気配。史上最年少で戴冠した09年以来の賞金王奪回なら盛り上がりは最高潮に達する。“寅さん”こと崔虎星(45)=韓国=は右足を浮かす独特な「フィッシャーマンズ・スイング」で注目を集める。
今季最大の話題は、10月に日本ツアーとの共催で日本初開催の米ツアー、ZOZOチャンピオンシップ(24~27日・習志野CC)だ。国内史上最高の賞金総額975万ドル(約10億円)。優勝すれば175万ドル(約1億9000万円)だけでなく、米ツアーの2年シードも手に入る。日本ツアーから最大13人が出場可能で、若手にはチャンス。先日のマスターズを制したタイガー・ウッズ(43)=米国=の参戦が有力で、米ツアーメンバーの松山英樹(27)も参戦を明言している。
東京五輪代表争いも見逃せない。世界ランク26位の松山が頭一つ抜けるが、今平、池田勇太(33)、時松隆光(25)、稲森らは複数回Vでの賞金王なら2枠目に滑り込む可能性がある。(ゴルフ担当キャップ・榎本 友一)