“盛り上げ隊長”中西、ツアー初勝利へ2差3位「皆さんに楽しく見てもらおうと思って」


ホールアウト後、ギャラリーと気さくに記念写真に納まる中西直人

ホールアウト後、ギャラリーと気さくに記念写真に納まる中西直人

 ◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 関西オープン第3日(25日、奈良・KOMACC)

 中西直人(30)=国際スポーツ振興協会=が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算13アンダーで首位と2打差の3位。ツアーの“盛り上げ隊長”は、持ち前の明るいキャラを発揮し、地元・関西でツアー初勝利を目指す。米国のS・ハン(32)=SAIGA=が15アンダーで首位。

 「ボギーでした! すみません!」。17番パー5でよく通る声が響き渡った。声の主はボギーをたたいた中西だ。ギャラリーのため息が一転、笑いに変わった。「これが僕の素。良い時も悪い時も笑ってもらった方がいい。皆さんに楽しく見てもらおうと思って」。バーディーやパーの際は、自身への拍手に毎回、「ありがとうございます!」と一礼。過去最高順位は今年の東建ホームメイトカップの13位という遅咲きが、明るさで観衆を味方につけ3位に浮上した。

 これまで3度のイップスを経験をするなど、山あり谷ありのゴルフ人生を歩んできた。結果が出ず苦しい時に、妻・愛莉さん(28)から、「人生楽しまないと損やで」という言葉をかけられ奮起。そこから現在のスタイルができ上がった。最終日最終組は初めて。「皆さんに上に連れて行ってもらう気持ちが強い」。歓声を力に初優勝をつかみにいく。(筒井 琴美)

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