◆全日本クラブチャンピオンズ 第58回報知アマゴルフ選手権第2日(31日午前7時30分スタート、茨城、ザ・ロイヤルGC、参加137人、晴れ、微風)
首位へ4打差の10位タイで出た出場選手中最年少の前田晃希(22)=栗橋國際CC=が1イーグル、5バーディー、5ボギーの70で回り、通算イーブンパーの3位に浮上した。この日、4アンダーの68で回った吉本隆弘(50)=万壽GC=が通算3アンダーで首位に立った。69人が予選を通過し、1日の決勝ラウンドに進んだ。
初々しい笑顔で、前田晃がホールアウトした。「前半は暴れて、後半は落ち着いた感じでしたね」。出だしの1番パー4で3メートルをねじ込んでパーをセーブしたかと思えば、続く2番ではティーショットを池に入れてボギー。出入りの激しいスタートとなったが、6、7番で連続バーディーを奪うと8番パー5でイーグルを奪取。「これで流れがよくなりました」。前半アウトを2アンダーで回ると、後半インはイーブンパーでまとめた。「ラフはニラみたいで、グリーンも傾斜が強くて1ピンくらいの距離が難しかった」。最高気温36度の猛暑の中、若さで難コースを攻めた。
幼稚園の頃、祖父の勧めで始めたゴルフ。埼玉・久喜中では軟式テニス部で県大会に出場したが「ゴルフがやりたい」と佐野日大高へ。2年の全国大会で3位に入り、日大4年だった昨年の福井国体最終日には、会場の芦原GCのコースレコードとなる62を記録した。卒業後はゴルフ用具メーカーに勤務。クラブチャンピオンになり、コース関係者の勧めで初出場を果たした。「社会人のゴルフとはどういうものなのか。皆さん場数を踏んでいるので、寄せなどを参考にしたいです」と全てを吸収しようとしている。
首位へ2打差で最終日を迎える。「3バーディー、3ボギーくらいで回れば。優勝したいですけれど、調子もよくないので」と謙遜したが、百戦錬磨のトップアマを破る力は十分にある。